2008年4月15日火曜日

ステキなおじさんに!

個人的気分としては、もはや浦島太郎モードほど
京都流から遠ざかってしまい、こうしてパソコン向かうこと自体が
やけに緊張いたします。

さて、3月から4月は毎年、花粉との戦いの中にそれでも
研修が頻繁に行われ、恒例の松山通いもなんだかんだで6年目を迎えました。
桜満開の中、本年1度目の松山行きは、到着直後に
空港内で京都先斗町の顔馴染みの舞妓さんたちに遭遇する華やかさ。
たまたま<いよてつ高島屋さん>の京都イベントの帰り!とのことでしたが
こんな出会いは結構、サプライズモードでお互い様に嬉しいものです。

続く、2度目の松山行きはかなりの悪天候。
後でわかったことですが伊丹を離陸する頃、松山はどしゃ降りの雨だったらしく
故に視界不良で着陸不可の場合は伊丹に戻るというアナウンスが
何度も流されていました。
とはいえ、伊丹空港24番ゲートで待つ身には知る由もなく、不吉な
アナウンスを淡々と繰り返すカウンター嬢に軽い敵意すら抱いておりました。

今更、ほかに手立てのない乗客に最悪はあきらめなさい!としか聞こえない
その声に、なんとなく重たい空気が蔓延します。

と、そのとき、ひとりのおじさんが物凄く自然体でカウンター嬢に話しかけました。

「あんたはそういうけど、私は松山に降りれないと困るのよね。
なんとか、ならんかね。こういう場合、やっぱり機長の腕が頼りかな?
というか、機長さんはおいくつなの?あんまり年寄りだと具合悪いし、
まさか、めがねなんかかけておらんよね?視界が悪くて目が悪けりゃ
最悪だもんね、、なんとか頼みますよ、若くて目の良い人、、、」
「とにかく、着陸!!おねがいしてよね」と最後は手を合わせて懇願。
恐らくその場に居合わせた全員が一様に<何、このおじさん?>と思ったはず。

ところがその語りを聞く内にいつのまにか、内心パチパチと賛同し、
そのうち、思わずプッ!と吹き出しながら、ジタバタしたってしょうがないな!と
ドンドン気持ちが軽くなるではありませんか。


内心の不安をごまかしながら、素知らぬ顔で冷静そうな体裁を装う愚かさを
緩やかな笑いの中で諭してくださったステキなおじさんにあらためて感謝の
エールを贈ります。見ず知らずのおじさん、バンザイ!!