2008年2月28日木曜日

花の誕生月

出来れば毎日、自宅に生花を飾れるような暮らしがしたい!というのが、
若い頃からのささやかな夢のひとつです。

でも毎日、欠かさず美しい生花に囲まれて過ごそうと思うと、
それなりの資金力が求められます。さらにマメな手入れ力も必要です。

つまり経済的ゆとりのみならず、時間的なソレも問われるとなれば
そうそう簡単に実現は難しく、未だに安定性にかける課題のひとつ。

ちなみに今月は早々に誕生日を迎えた関係上、なんだかんだで
お祝いのお花に囲まれ、しかも連日、2月らしい厳しい寒さの日々とあって
暖房が十分に効かない我が家のせいで、花の生命力が格段に強靭さを漂わせ、
思いがけず夢の暮らしが実現された幸せな誕生月と相成りました。

そういえば、今年早々、ついに水色のバラに成功したという
記事を拝見しましたが、様々な技術の進歩がもたらす神業は、
一方で季節のもたらす自然の醍醐味を消失させ続けますね。

だいたい今時、その季節を迎えて自然に咲く花の姿を目の当たりにする
なんてこと自体がめずらしく、都会ではもはや、かなりの難題なのかもしれません。

花をこよなく愛する多くの研究者や技術者の願いや努力が、
皮肉にも自然の有り様の記憶を消し去ることになろうとは、ここにもまた
不都合な真実らしき雰囲気がそこかしこに見え隠れいたします。

とはいえ、明日2月最後の29日の向こうにはなにやら一気に春だ!という
気分の高揚する弥生、3月が待ち構えております。

春らしく花でも飾ろうかな!という気分でお花屋さんを訪ねられたら、
店先に咲き誇る様々な花の誕生月に想いを馳せてみるのも季節らしい一興かも。

2008年2月22日金曜日

絶景、富士山の価値

昨日は品川のインターシティで午後半日の研修会がありましたが、
前後の事情と新幹線の便利さから、ひょいと日帰りが出来ちゃう有難さ。

今回は往路で最新のN700系という《のぞみ》に乗車。
このタイプに乗るのはたしか2度目になりますが、遂に全車禁煙モデル。
流線型の洗面室や多目的ルームなどの仕様が従来型とは一線を画し、
どことなく近未来系の風情があり、進化のスピードも益々加速しそうです。

という訳で、今週は東に向かって2度、新幹線を利用し、有難いことに
いずれの折にもビックリするほど美しい富士山を拝ませて頂きました。

ご存知かどうか、実は富士山の姿は夏場よりも今頃の方がよく拝めます。
きらきら輝く雪景色が日差しに映えて美しい姿の風景写真が多いのは、つまり
その姿のこの時期に最もよくその全貌が眺められるからだそうです。

つまり、この時期は新幹線の付加価値向上に富士山は密かに大貢献という次第。

ちなみにその気で注目していれば、静岡を過ぎた直後にいきなり
左前方にその雄姿をしっかりと捉えることができます。
もちろん、メインの新富士を過ぎてからも今度は左後方に現れるなど
車中からの富士山ゲットポイントは数度に亘ります。

このための基本的な座席位置は2人掛けのD・E席が望まれます。

そういえば、ずい分昔に新幹線の車内アナウンスで
《ご乗車の皆様に本日だけのご案内を申し上げます。まもなく左手に誠に
美しい富士山をご覧いただけます。しばし新幹線ならではの極上の景色を
お楽しみくださいませ》という実に小粋な放送を耳にしたことがありました。

今はそんな放送はもしかしたら車内規制で禁止!なのかも知れませんが、
せっかくの貴重な素材を上手く活用しない手はないとあらためて
しみじみ思えるほどに、今週の富士山は絶景でしたよ。

2008年2月20日水曜日

妙案、募集!

ホテル探しに奔走しつつ、いろいろなネットワーク頼りを駆使した数日。
その甲斐あって、最終的に思いがけず非常に素晴らしい某有名ホテルに
滞在させて頂くことができ、かなり充実した出張となりました。

それにしてもかの地から京都までは、新幹線と特急を乗り継いで半日仕事。
読書や思索にはもってこいではありますが、強行軍であることは事実。
ゆえに昨晩の帰り道はハナから新幹線はグリーンと決めておりました。

日頃からよく新幹線を利用しておりますが、基本的には普通車が多く、
主催者サイドがグリーンチケットをご用意くださるような場合以外では
せいぜいE予約の特典利用で活用する程度でしょうか。

だいたい到着時刻が同じなのに5千円も加算するためには、それなりに納得の
いく理由が必要です。さしずめ今回なら普通車にない快適さを願えばこそ。

ところが、このささやかな願いは何の因果か、無残にも打ち砕かれ、
快適なグリーン車とは正反対の不快指数満載状態が展開されてしまいました。

結論から申しますと、真後ろの座席の御仁がひどい風邪の様子で
気の毒なくらいの咳き込みよう。しかもそんな状態なのにマスクなし。

誰しも具合が悪いのは致し方のない事ながら、公衆マナーとして
マスクくらいはしてくださいよ!とつくづくお願いしたい有様でした。

たまたま花粉対策用のマスクを持参していたおかげで、なんとか気分的に
我が身は守れたものの不愉快な思いをしたのは当方だけではなかったはず。
おそらく周辺座席のどなたもが、快適さを奪われた数時間と相成りました。

それにしてもあまりにも大人気ない他者配慮欠落の有様に本来、大の大人は
どのように向き合えばよいものなのか?あらためて妙案を募集したい気分です。

2008年2月13日水曜日

本音の覚悟の点検中

ここのところ、立て続けに各方面から、《最近、ブログはどうしたんや!》
という叱咤激励モードの実に温かい励ましを頂き、嬉しい限りです。

決して冬眠しているわけではないのですが、、、、
いわんや冬眠できる体質でもないのですが、、

ひと言ではいささか言いにくい《筆先の鈍る深―い要因》については、
稀に見るような賢い言い回しがいつの日か、唐突にひらめいたときの楽しみに
取っておくとしますと、急場しのぎの軽い言い訳は残念ながら何も見つからず
単なる怠慢、どうもこの一語に確実に最後は行き当たるようで深く反省します。

強いて申せば、耳の痛い本音を穏やかに包み込んで和らげる建前姿勢から
上手く離脱できないことや、《差し障り》なんていう世間の顔色伺いの
ハードルにひっかかるあたりに根本的な課題がありそうです。いずれにしても
案外、腹が括れていないという自覚だけは深まる日々を過ごしております。

そんなこんなで、今日も今日とて、午後からの数時間を費やして
おりましたのは近々、仕事で伺う某地方観光エリアでのお宿探しです。

これが簡単なようでいて結構、大変な作業であったりします。
ネットのおかげで様々な情報はつぶさに掴めますが、ご存知のように
観光地の宿もホテルもなぜか2名様以上仕様で、お一人様には至って冷たい。

恐る恐る、そのあたりを電話で問い合わせてみるとどう冷静に考えても
イマイチな待遇、その割に高値、というような不利な条件が出現します。

しかも受話器から聞こえる声や話し方の中には、残念ながら観光力としての
おもてなしを標榜する決意とは裏腹に温かさは微塵も感じられない始末です。

決して今がハイシーズンではないのに、しかもそれはネットの空室状況からも
あきらかなのに。何か工夫の余地はないのかと思わず声を荒げたくなります。
かくして怒涛の本音とどう向き合うか、まさに本音の覚悟が問われているようです。

2008年2月9日土曜日

雪景色のぬくもり

京都市内はおそらくこの冬1番の凄い雪景色に包まれた本日。

身動きが取れないおかげで本当に久々に家の中の雑事に向き合いながら、
京都流にもメチャクチャ久しぶりにゆっくりとコンタクトして、
ずい分ご無沙汰を実感しつつ、近況報告など申し上げます。

さて今週前半は大雪の東京で某老舗花屋さんの店舗スタッフを対象とした
研修会があり、なつかしい顔ぶれとの嬉しい再会にも恵まれて参りました。

銀座、汐留、丸の内、乃木坂、横浜などのオシャレな各店舗から花をこよなく
愛するスタッフが集合し、専門的な技術を磨き鍛える傍ら、その対人関係能力にも
一層の輝きをめざそうという志溢れる研修会です。

そもそもの出会いはかれこれ5年以上前に遡りますが、その当時の新人、
及び若手の店長さんたちも今や立派なベテラン。
皆、成長著しく、嬉しいことにそれぞれが日本を代表する
フラワーアーティストとしての道を着実に歩み始めておられるようです。

ちなみに《成長》の仕方には相当、個人差があり、
<成長曲線>としていくつかのパターンに紹介される通り、百人百様です。

たとえば、1を聞いて10を知るが如く、いきなり上達するタイプもいれば
ゆるやかに時間や練習の機会と比例して技量をあげてゆくタイプもいます。

一方、物覚えが悪いのか、センスがないのか、気の毒なほどの遅咲きもいます。

しかし長い時間をじっと耐えた分、いつか開花する大器晩成型も決して少なくはありません。
それはこんな大雪の下で春を待つ芽がじっと耐えているように。

しんしんと降り積もる雪を眺めているとそんな当たり前の大切なことを
しみじみと思い出させてもらって、なんだか心が温まる気がしませんか。