2007年8月29日水曜日

繰り返す力

<ほめる>ということと、<叱る>ということは
決して対立する概念ではないといつの頃からか考え始めていました。

なぜならば、どちらもが<人を育てる>ための重要な手段と言えるからです。

俗に[ 役者殺すに刃物は要らぬ、、、]等と申しますが、つまり<ほめ殺し>なる言葉があるように、ひたすらほめちぎれば、人は有頂天の高みに登り詰め、
傲慢になり、努力を忘れ、やがて才能さえ枯れさせ、
簡単に自滅するという展開を意味しています。

では逆に日々、叱り続ければ、どうなってしまうのでしょうか。
おそらく非常に萎縮して、終始、周りの顔色を伺いながら、意見ひとつも述べられない可能性が生気のない雰囲気と共にぼんやりと見えるようです。

どちらも極端に偏れば、残念な結果に辿り着きそうですが、この両輪を
上手く機能させることが、実は優れた人材育成の大きな鍵といえます。

<ほめる>ということを引き立たせるためには、時に厳しく叱るという覚悟が
その土台になくてはならず、要するに全体を見渡す大きな視界が問われます。

同様に<叱る>ということを真に機能させるためには、
相手の良いところをしっかりと把握し、いつでも<ほめられる>という土台があってこそという真理にきちんと向き合わねばならないはずです。

その視点に照らせば、<ほめる>コツの2番手は<繰り返し>と気付きます。

すなわち、いつでもほめられるくらい、しっかりと認識している相手の
良いところは、<いつでも><何度でも><おなじことでも>ほめるという
<繰り返し>でグングンと丈夫さを増しそうな気がしませんか。

これは、簡単すぎて見落としがちな究極のコツかもしれません。

2007年8月25日土曜日

角を取らずに丸くなる

最近、めったに耳にすることはありませんが、人材育成の定番フレーズとして、昔はよく『もうちょっと角(カド)が取れて丸くならないとね』という表現で、上司や先輩が出来の悪い部下、後輩を諭したものです。

個人的な記憶としては40代に手が届きそうな頃まで、
事あるごとに実によく聞かされた言い回しであり、如何に不出来であったかの動かぬ証拠として、懐かしい言葉の響きでもあります。

平たく申せば、対人関係での揉め事が多い場合にこの言い方でたしなめることになりますが、どうも納得がいかず、ある日、辞書を引きました。
だいたい<角>とは何なのか?

短所や欠点というような意味合いであることは百も承知でありながら、
腹立ち紛れに辞書を調べてみると、その1番めには<物のとがって突き出した部分>とありました。次にあっさりと<隅>とあり、
その次には<道の曲がり目の所>とありました。予測していた表現はようやく
4番目に<不必要に感情を尖らせ、衝突しやすいこと>と記されていました。

このとき、目からウロコでストンと理解できたことがあります。

それは角は突き出した部分というだけで、だから良くないとは限らない!という発見でした。さらに自己流解釈を発展させれば、他よりも突き出している分、鍛え方によっては長所にも武器にもなるかもしれないと希望が膨らみました。

尖った所を削り取って、当初の面積を小さくして実現する<丸>ではなく、
突き出したところをさらに強化し、その得意領域を隣接部位に拡大し、この要領で突き出すところをどんどん増やせば、それはやがて限りなく丸に近づき、しかも当初の面積を越える大きさの<丸>になるはずと考えました。

前者を内接円、後者を外接円アプローチと名づけ、以来、角強化、実践中。
突き出た良さを、ほめて磨いて磨きぬく体質強化の週末となりますように!

2007年8月24日金曜日

記憶の不思議

今は亡き、鳳啓介氏と、今もお元気でご活躍中の京唄子氏の漫才の中で
1番のお気に入りは、ボケ役の啓介氏が妙に気取りながら言う口癖の
<忘れようとして、思い出せない>というピンボケフレーズでした。

同世代のある企業の役員さんは未だにこの言い回しを日常的に使用されていて、
年々、増加するきょとん!とした反応にめげない根性を尊敬すらしております。

つまり、忘れようとして、見事に忘れちゃった!ということなのですが、
実際には<忘れようとして忘れられないこと>と<思い出そうとして思い出せないこと>はどちらが多いのだろうと真剣に考えた記憶すら、なつかしい。

さて本日、忘れようとはしていなかったのに実に長い間、完全に忘れていた
ことをある方との打ち合わせの中で唐突に思い出しました。

それは私の中ではかなり衝撃的な出来事であり、そのおかげで明らかに意識のステージが変化したような、それなりの出来事でした。

あるいは明解に自らの価値観の拠り所に気付かされた出来事だったはずですが、日々の歳月の中で過去の多くの記憶の中に完全に埋没していました。

それにしても記憶のメカニズムって、本当に不思議ですね。
何かを思い出すまでの間は一切、意識の端っこにすら存在していない情報が
いったいぜんたいどういう仕組みでどうやって再生されるのでしょうか。

ある何かをきっかけにメチャ鮮明に甦える記憶は、その一瞬前までは
どこにどうやって身を潜めているのでしょうか。
反対に2度と思い出せないことはどこに封印されてしまうのでしょうか。

そこには人間の理解を越える何かがありそうな気がしませんか?
そしてそう考えたら、忘れることも、思い出すことも、とんでもなく
ラッキーな何かの思し召しなのかも知れませんね。

2007年8月21日火曜日

声に出す、言葉にする

明日は朝から終日セミナー。その準備で、あちらこちらからのネタ帖やら、
記事のファイルやらを引っ張り出して悪戦苦闘の夕刻、数時間。

とあるテーマを探しつつ、その勢いでつい本論と関係のないものにも、
読みふけってしまうが故にそもそも時間いっぱいの制限枠が
どんどんずれ込んで、またもやこんな時間に相成ってしまいました。

でもおかげで、なつかしいネタ帖からちょっとご紹介したい記録を
見つけました。それは数日前にご紹介した神様のポジションは南向きが多いという話の大元である、ドクターコパ氏に関する記録です。

手元のノートには2004年7月27日とあり、朝のハナマルマーケットで
ハナマルカフェのゲストとして登場された時のお話が走り書きしてあります。

実はコパさんは祖父の代からの大工さん家系で風水はもともと
その職業には不可欠な知識だったそうです。その知識を活かして、建設会社を経営される中で、幸運になる家への工夫を施していたら
何軒も上手くいき、その種明かしを10年位前から始めたら
それがあちらこちらで噂になって、本を書くまでになったのだそうです。

うろ覚えだった神様のポジションについては、そもそも人間は顔が北を向くと意識が集中するようになっているので、神社などは拝む人の意識が集中しやすいように北に神殿を配するのだとメモってありました。

人生、何事にも古くからの知恵やコツがあるなら、大いに参考にさせて頂きたいとあらためて、一人深くうなづいている次第です。

そういえば、あの立木義浩氏は上手な写真を撮るコツ、いの1番は
レンズのキャップをはずすこととおっしゃっていました。

さすれば、上手な<ほめ方>のいの1番は<声に出す、言葉にする>なのかもしれません。以心伝心を持って貴しとするDNAにはここが原点かも!

2007年8月20日月曜日

ほめるコツ

<ほめ言葉>というテーマを掲げながら、ついフラフラと暑さのあまり
蛇行を重ねておりますが、決して本題を忘れているわけではありません。
そこで早速、軌道を修正したいと思いますが、何といっても今日は週初め。

しかも多くのビジネスマンにおかれましては、連日の猛暑に
総攻撃され続けたハードなお盆休みが良くも悪くも終わり、
おかげでいつもの休日以上にぐったりと疲れきった身体を鞭打つようにして
出勤され、『アー、今日から仕事か』という気分の記念すべき長い1日が
ようやく終了したあたりではなかろうかとお察し申し上げます。

そこで本日はあくまでも軽めに、1日のクールダウンタッチで
<ほめる>時のコツを2つご紹介してみたいと思います。

<ほめる>コツ・いの一番は何といっても、<人前でほめる>です。

会議やミーティング中然り、打ち合わせや報告を受けているときなど、
社内ならば、いつどのタイミングでも、堂々と人前、仲間の前でほめる!
これが相手の気分を最高に盛り上げる効果的なほめ方の基本といえます。

<ほめる>コツ・意外な1番はナント言っても<かげでほめる>です。

大勢の人前でほめるのが<ほめ方>の王道だとすれば
影でこっそりほめるのは、すなわち<人づてにほめる>という一種の
ひねり技であり、これがまたほめられた側からすると
思いのほかに嬉しいものであったりします。

どなた様もこれまでに1度くらいはご経験がおありかと思いますが
上司から面と向かってほめられるのはそりゃ嬉しいものです。が、しかし
人づてに『A部長が貴方のことほめてたわよ』などと言われると、
不思議なほど大きな喜びがこみ上げてまいります。

人間心理の微妙な可愛らしさに乾杯したくなりませんか。

2007年8月19日日曜日

さくらパパ・ヨシロー語録(著者:横峯良郎)

タイトル:さくらパパ・ヨシロー語録
著者:横峯良郎
出版社:岳陽舎刊
1、400円(税抜)

天気予報を信じて少しは涼しくなった気分だけでも有難い本日。

久しぶりに丸1日、一心不乱にパソコンに向かい、かなり優秀な原稿作成マシーンと化してようやく予定の領域になんとか辿り着けたような現在の状況です。

元を、質せば自らの不徳の致すところが原因なのですが、
急な変更やら飛び込みの依頼やら予定の前倒しやらが重なるときは
重なるもので、それも含めて読みが甘いといえばそれまでながら、
実に青息吐息の1日を過ごすハメになってしまいました。

さらに8月に入ってから、時間を見つけては密かにマメに通っている
ゴルフのトレーニング疲れもどうやらピークに達し、おかげさまで
身体のあちらこちらが筋肉痛で痛いわ、部屋は暑いわ、締め切りは迫るわ
というなかなか充実の三重苦を堪能する1日と相成りました。

せめて少しでも早くと願った天候の崩れも、ようやく夜になって、やっと
その気配を漂わせ始め、先ほどから遠くで聞こえ始めている雷の音が
まもなく雨を運んでくるのでしょうか。

やっと仕事の目鼻がついた余裕で、窓の外に目をやった途端に、
大粒の雨が今、降り始めました。これで涼しくなりますように!

何はともあれ、9月1日の決勝大会に焦点を絞って、
ちょっとでも上手になりたいゴルフなのですが、これがまた本当に難しい。

なんで藍ちゃんや、さくらちゃんはあんなに上手で、しかも飛ぶのでしょうか。

ゴルファーならずともうらやましい限りの才能を育てたヨシローパパの本を
本日はご紹介いたします。

2007年8月18日土曜日

北向き、南向き

日が暮れて、多少なりとも過ごしやすさに安堵する本日の我が家の界隈。
さわさわと木々をはためかす風とかすかに聞こえる頼りなげな虫の声音に、
猛暑の記憶もほんのわずかに癒されるようです。

さて、実はここの所、寝ても覚めても考え続けている案件があり、なかなか
妙案浮かばず、ただ今、現在、生みの苦しみ継続中であります。ウーンと唸った回数で成果が出れば良いのですが、そうは問屋が卸さない最中です。

悩んでも苦しんでも答えの見つからない状況にあっては、昔から、
神頼みしかない!と非常に他力本願な本質がちゃっかり顔を見せます。
という訳で、毎朝、お向かいの梨木神社さんに手を合わせて神頼み中。

ちなみに8月に入ってからようやく、課題の朝ウォーキングを再開することが出来き、概ね毎朝、5時から6時頃に京都御苑の大外になる<森林浴コース>をせっせと万歩計を身につけて歩いております。

そこそこのスピードでテンポ良く歩いてゆくと1周で約45分。
歩数にしてみると平均6000歩と相成ります。

そのゴールポジションとして、梨木神社さんに伺い、朝から行列の出来ている
染井の名水をごくごく喉越しさわやかに頂き、どっと噴出した汗を拭い、
さわやかな心持で威勢よく拍手を打って真剣なお願いを続けております。

そもそも明解な持論のひとつが<願わないことは叶わない>である以上、
逆転すれば<一生懸命願えば、必ず叶う>と晴れやかに信じております。

ちなみに風水のドクターコパ氏によれば、神様のポジションは南向きが多いそうで、よって拝む方向は北向きとなる次第。このことから北を向くと集中力が高まるらしく、真剣に何かを考えるときには北向きがよろしいようであります。

私のデスクもパソコン画面が南向き、よって北向きで書いております。

2007年8月16日木曜日

夜空を染める、大文字

我が家のご近所の清浄華院では昨年から、放下鉾のお囃子方の生演奏が
送り火の前後に艶やかに境内で奏でられます。

どういう主旨の催しなのか、はっきり理解していないのですが
昨年は東京やら名古屋からのお客さんと共に送り火の後に、拝聴し、
今年は送り火の前にお邪魔して夏の風情を味わってまいりました。

万灯篭のほのかな灯りに照らし出される境内。

そこに鳴り響く、お囃子は一切合切のややこしいことや、
京都の夏の暑さや憂さを払わんとしてくれているかのようです。

さて、我が家の送り火・鑑賞スポットは定番の場所が決まっています。

それは寺町広小路の梨木神社を右手に眺めながら、京都御苑の清和院口御門を
入って、迎賓館の気配を右手に眺めながら少し西に進んだあたりです。

五山の送り火といえば、ここから目と鼻の先の出町の橋界隈が王道ですが、
その分、人混み具合も生半可ではなく、かなりハードな鑑賞になります。
それに比べれば、まちがいなく穴場の鑑賞スポットといえそうです。

幼い頃から毎年、ほぼ欠かさずに拝み続けている送り火を初めて
京都御苑の中から眺めたときの感動は、東山如意ヶ嶽を染め上げる大文字を
雑踏とは無縁のひっそり静かなロケーションで独占したことにありました。

しかしさすがにここ数年は、口コミから観光スポット化したようで、年々
鑑賞の人が増えてくるのが嬉しいような、寂しいような心持ちです。

最初に火が灯る<大文字>はご先祖様のこと。そのご先祖様が、次に燃え上がる<妙法>を聞きながら、西加茂の<船>に乗って、<左大文字>を眺めつつ、あちらの世界への<鳥居>をくぐって、戻ってゆかれるのだそうです。

2007年8月15日水曜日

お盆の宵に!

36度とか、37度といった記録的な猛暑続きのここ数日。

まるで体温に追いつけ追い越せモードの気温の上昇に
全面的に敗北宣言をしている有様ですが、事態は容赦なく厳しさは緩みません。

この暑さの中、ちなみにここ数日あたりはやはり、大多数の皆様におかれましては恒例のお盆休みという状況なのでしょうか。

実は個人的体験としては、会社まるごとの夏季一斉休暇という時代は
ずい分前に終焉を迎え、夏休みは各自が好きなときに取るスタイルが
長かったせいで、大概はお盆を外して休暇を取得しておりました。

その分お盆休みは出勤せざるを得ないのですが、ドッコイこれがかなり快適。
電車は空いている、仕事には集中できる天国日和の記憶しかありません。

加えてフリーになった現在ではそもそもの休日の感覚自体がかなり
世間一般とはズレが生じ始めているような気がしてお尋ねした塩梅です。

しかも夫婦揃って京都生まれの京都育ちのため、帰省という手間や
大変さがない分、逆にふるさとへの郷愁やロマンもなく、
お盆休みの有難みや重みがもともとにおいて希薄なのかもしれません。

それでもいよいよ明日に迫った、大文字の送り火はやはり夏の大事な風物詩。

そして明日の夜、その送り火を道案内にしながら、
あちらの世界に帰ってゆかれる魂が今はここに、すぐそばに
在ると思って、しばし思い出を辿ってみれば、なつかしい祖父や祖母の顔が
ありありと思い出され、そこには故郷ならぬ生命の原風景までが広がります。

遠い記憶の中の温かく嬉しかった<ほめ言葉>にも巡り合えるかも、、、
今宵は静かに、今は亡き大切な方との思い出でしばし、暑さを忘れませんか。

2007年8月12日日曜日

アザースという日本語

記憶に残る、研修会はなんと前日のブログのコピーを事務局の方が用意して
配布してくださる!という思いがけない状況でスタートいたしました。

当方の勝手な自己満足の感無量度が常識の枠をはるかに越えていたせいか、
はたまた事務局の限りなくお優しいお心配りの賜物か。

ブログコピーの配布された直後の研修会場はしばし、感動渦巻く、ファイナルステージの様相を呈しましたが、さすがにそこは海千山千のベテランメンバーの身のこなしで、号泣も絶叫もなく、穏やかかつ和やかな空気方向にハンドリングされ、しっかりとした締めの1日に盛り立てて頂きました。

さらに終了後は交流懇親会まで設けて頂き、本当に感謝しております!
この場を借りて関係各位に深く厚く御礼申し上げます。
それにしてもお酒の席では時間があっ!という間に過ぎてしまい、
後でゆっくりそばに移動して、お話しようと思っていた東京の皆さん!
大変、失礼しました。秋からの研修でそちらに伺った折にぜひご一緒ください。

さて、なんとも充実した気分で京都駅に戻ったのが22時を少し回ったあたり。

心地よい疲れのままにお決まりのタクシー乗り場へ向かう途中、
大きなスーツケースを引きずる若い女性2人に道を尋ねられました。
目指すは四条河原町、しかもここから徒歩で。目的地はそのあたりの漫画喫茶。
いくら狭い京都でも荷物の多さから推測すれば1時間はかかりそうです。

幸い気分は最高、かつほろ酔いの好条件に加え、当方の帰り道でもあるため、見知らぬ若い2人を乗せて出発進行!四国から遊びに来て、今日が2泊目、
あさっては仕事なので、明日には戻るとのこと。だからお土産もいっぱい。
それにしても社会人とは。しかも漫画喫茶。しかも女性です。

嬉しそうに四条河原町で何度も手を振る2人が言う「ありがとうございます」は明るくさわやかだが、なぜか「アザァース」にしか聞こえない。
惜しい!と感じさせる、不思議なご縁がこうしてまた背中を押してくれます。

2007年8月10日金曜日

出会いには感謝を!

この春から担当させて頂いた、ある企業の研修がおかげさまで予定通り
順調に進み、とうとう明日、最終回を迎えることになりました。

本日は朝から日が暮れるまで、まるでサウナ風呂状態の1日でしたが、
24名の参加者のフルネームを何度となく反芻しながら、その準備に没頭。

顔と名前だけでなく、その声や話し方や身体全体から溢れる雰囲気までもが
しっかりとインプットされた分、なにやら別れを惜しむモードがかなり色濃く
我が身に漂い始めております。こういうのも加齢の為せる技なのでしょうか。
妙に切なさがこみ上げたりして、勝手に感無量状態で困ったものです。

それにしてもつけっぱなしでは身体に悪いからと、クーラーを切った途端に
吹き出す汗にまみれながら、どこかしら気分だけはセンチメンタルな秋模様の姿は冷静に眺めれば、相当漫画チックで笑える有様です。

たまたま、別のステージの研修が秋から新たに始まるため、決して永遠のお別れでもないのですが、ひとつの区切りに対してこんな気分にさせて頂けるのは
きっと素敵なご縁であった動かぬ証拠とあらためて感謝したい思いです。

仕事柄、通年で見れば、かなり沢山の方々との貴重な出会いを頂くものの、
そのご縁の先行きは実に様々です。

心から、よい関係を願っていてもなぜかしらギクシャクした方向に進んでしまうものもあれば、さして努力をしたわけでもないのになんとなくトントン拍子に心地よい方面に転がってゆく場合もあります。

こればっかりは、どうも人智を超えた何かがそこに自然の摂理として
見事に介在しているような、年々、そんな思いが深まってゆきます。

良くも悪くも、それも含めてご縁という次第なら、相手はどうあれ、未来はどうあれ、自分の気持ちにだけは責任を持ち、出会いに感謝を忘れないこと。
これ、絶対にラッキーの王道です。

2007年8月9日木曜日

顧客の悩み

永年のヘアカラー習慣は年齢的な課題も加わって頻度が増し、
これに好き好んで炎天下で紫外線を浴びる生活習慣の日々が加勢して、
ここ数年の個人的気がかり事項の筆頭はパサパサのダメージヘアです。

なんとかしなくちゃいけないと気になりつつ、具体的な手が打てず、
放置し続けた課題に遂にきちんと向き合うことにいたしました。

この気分は強いて申せば、かれこれ7年前に長い間、吸い続けたタバコを
スパッとやめた感覚にとてもよく似ています。

20歳になる直前から吸い始めて、45歳の誕生日の朝をもって、やめた経緯は、それ以前の数年をかけて、実に沢山の事が気になってしょうがないからだったように今、あらためて思えます。

たとえば、身体に良くない。吸える場所が少ない。禁煙のレストランなどでは落ち着かない。自宅の壁が汚れる。火の始末が気になる。吸わない人に気を使わなくてはいけない。ライターを常備せねばならない。お金も掛かる。

幾重にも積み重なった気がかりに背中を押されるようにして実現できた禁煙は
我ながら一切、苦痛もなく、今ではタバコの煙が苦手という有様です。

さて、ダメージヘア対策は行きつけの美容院での徹底ケアを決意して、
時間もお金もかけましょう!という固い覚悟の代物です。

ところがこの決意と頻度で美容院に通い始めてみると、スタッフの技量の差が如実に体感され、思いがけない悩みに向き合うハメになっております。

シャンプーもマッサージも下手だと耐え難く、かといって文句を言う勇気もなく悶々と無口を通す分、上手なスッタフに対しては、ほめ言葉がスラスラと言葉になって溢れます。<さすがね、お上手!><さすがですね>と連呼しておりますが、この顧客の悩みはいつか読み取ってもらえるものでしょうか。

2007年8月8日水曜日

夜空の花火に!

8月の声を聞いて早くも8日めの今日、8月8日。

京都市内にも夏らしい入道雲がくっきりと姿を現していましたが
毎年、ぞろ目のこの日がなんとなく好きです。

いかにも夏らしい数字の並び!というだけでなく、サラリーマン時代に
あっけらかんとした性格で決断の早かった上司の誕生日でもあり、その方の
印象と誕生日へのお祝い気分がブレンドされ、おめでたい日の印象を形成。

だいたい、末広がりの八が二つ重なる以上、何が何でも
きっと良いことがあるに違いないという根拠の浅い理由も加わります。

さらにたしか、毎年この日は琵琶湖の浜大津の花火大会のはず。
この界隈の花火大会の中では、かなりゴージャスかつ大規模なものです。

そう言えば、うっかりゴルフの帰りに名神で通過しようものなら、
大津あたりで異常な渋滞に巻き込まれて大変な目にあったことも何度かあり、おかげさまでしっかりと記憶にインプットされた気がいたします。

加えて、会社の組合企画などで<お弁当にビールがついて、参加費500円>
みたいな花火観賞企画もあり、結局、1度も参加はしなかったはずなのに、
なぜか、しみじみと懐かしい記憶の1ページになっているようです。

そういえば今年は、いつかはぜひ、拝みたいと思っている、PLの花火大会の<S席のお誘い>があったにもかかわらず、出張が重なって断念したばかり。

そして今日も、きっと今頃、、、綺麗なのだろうな、、、と思いつつ。 仕事です。

あまりの美しさに感動して、つぶやくように声に出る言葉は<見事ですね>
もちろん、誰かに手際の良さを<ほめる言葉>として威勢よくも使います。
<お見事です!><実に見事です>と惚れ惚れした時に使いたい言葉です。

2007年8月7日火曜日

ほめ言葉の種

お互いに快適に気分よく暮らすために、家庭でも職場でもご近所でも
しっかりと身につけたい<ほめ言葉>ですが、覚悟を決めて、勢い込んだら
上手くなるわけではなく、そこには地道な実践の積み重ねが問われます。

そこで日頃から、さりげなく<相手の言動>を認める言葉を
声に出して言う訓練を自らの課題に掲げておくという策が効果的です。

これは文字にすれば、どうということのないように思えますが、実際に
挑戦してみればかなり難しい課題であることにすぐに気付けます。

なぜならば、<相手の言動>を認めるためには、相当まわりの人間の言動に
素直な興味、関心を持って<観察>をしなければならないからです。

しかもそれは誰かの言動を批判したり、揚げ足を取るための<監視>ではなく、
やがて褒め言葉の種となる事実への素朴な<観察>を標榜しています。

大好きな誰かのことならいざ知らず、どうでもいい程度の誰かのことを
常時、さりげなく気を抜かず観察することはかなり難易度大のテーマですね。

しかし、ごく日常的なありふれた光景の中で、誰かの何かを声に出して、
言葉として認めるというクセ付けなくして、それを<褒める>という次元に
進化させる手立ては見当たらないようにも思えます。

何かを褒めるということは<認める>ことこそが原点です。

たとえば、エレベーターを使わずに階段利用で健康管理に努めている誰かに
対して、「いつも階段ですね」と声に出して事実を認めることが出発点。
やがて、「いつも階段なんて、すごいですね」と心底、感心していれば、
自然な<ほめ言葉>がそこの生まれることになります。

自分以外の他人に無関心では芽生えない種がそこにあります。

2007年8月6日月曜日

★目で言いたい言葉

札幌での研修は道内に多くの店舗を展開されている、大手専門店の店長さんが対象でした。札幌を中心に数店舗と苫小牧、旭川、釧路、登別からの面々。

久しぶりの店長集合研修ということで、モチベーションアップを軸にしつつ、テーマは多岐に亘りましたが、その中のひとつとして、グループワークで
挑戦して頂いたのは、<ほめ言葉>のボキャブラリーの点検です。

お客様へはもとより、職場の上司や同僚、何より日々、店舗で接する運命共同体のスタッフの意欲喚起と効果的な指導の鍵を握る重要な言葉の点検です。

<ほめ言葉>と一口に言っても誰がターゲットなのか。どのタイミングで言うのか。何を言うのかなど、あらためてそうしたことをいちいち意識しつつ、
それらの言葉を切り取って羅列しようとするとこれが思いのほか難題です。

日頃、使い込んでいるはずの言葉や言い回しが思うようには出てきません。
そして実はここに肝心要の大きな気付きが隠されています。

すなわち、もし、いつもスラスラと滑らかに周囲の人を褒めているならば、
その言葉は確実にいつも通りスラスラと出てくるはず!ということです。

ところが、もどかしいほど、いつものように出てこないのは、
すなわち、イメージしているほどには言っていないからに他なりません。

心がぐらっ!と揺さぶられるような<ほめ言葉>から、さらりとした微笑みが似合うような軽い<ほめ言葉>まで、そのときその場にふさわしい言葉の在庫の確立のためには、定期的に言葉の洗い出しが必要です。
そしてその言葉をどんな言い方で言うのか。言う練習も当然、必要です。

では実践のヒントとして、かなり優れていると思うときに、間髪いれずに
使いたい言葉として「すばらしいです」をお薦めいたします。
この言葉は漫画なら目の中に最低2つは星を飛ばして言う勢いです。
キラキラのアイコンタクトで言葉に一層の輝きを添えましょう。

2007年8月5日日曜日

眠りながら「綺麗」になる本(著者:西原克成)

タイトル:眠りながら「綺麗」になる本
著者:西原克成(医学博士)
出版社:三笠書房(王様文庫)
476円(税抜)

北の大地、札幌への出張は数えてみれば、1年半ぶり。
しかも真夏の8月に避暑気分が味わえる、絶好のロケーションでもあります。

そこで当然の事ながら、今回のスケジュールが飛び込んできた
6月初旬の段階では、果てしなく楽しいプランが矢継ぎ早に頭に浮かび、
まずはゴルフ!できれば話題の旭山動物園!可能ならサミット前に
ウィンザーホテル洞爺にと、めまぐるしく要望がフラッシュします!

もちろん仕事で伺うのですが、前後にどんなオプショナルツアーを
プラスさせるかはあくまでも個人的な裁量の問題です。

但し、我が家の場合、最大の難問は愛犬バレンのお留守番問題でしたが、
幸い、昨年、優しくて素敵なペットシッターさんとの出会いがあり、
通いで面倒を見て頂けるようになり、ナントこちらの都合もOKでした。

ところが、段取りの詰めにかかり始めた矢先にまるで事情を察知したかのようにワンちゃんの体調があちこちおかしくなっての病院通いの日々。
致し方なく、プラスアルファの小旅行企画は断念した次第です。

さて、内心の残念さをわずかに抱えつつ、伊丹から2時間の空の旅。
迎えてくれた新千歳空港は台風の影響で涼風どころか熱風モード。
当然、札幌市内も蒸し暑く!むしむしと京都とちっとも変わらない有様です。
しかも断続的な雨、その意味では室内の研修にはうってつけの好条件でした。

さて行きの機内で読みきった1冊が本日のお薦めです。

およそ5kgの頭の重さが顔や歯並びの歪みの原因とならないようにあお向けに寝ることの大切さにはあらためてビックリ!<あお向け・小の字・枕なし>
なぜ枕が不要かも重力及び口呼吸との関わりで大いに納得できます。

2007年8月1日水曜日

御礼と2年目の思惑

夏空がドーンと広がる今日、8月1日。
気分的には子供達のように、夏休みモードでのんびりと過ごしたいのですが、
現実はそうは問屋が卸さないのは大人の皆様のご同様の実態でしょうか。

さて、昨日のブログに関しましては、沢山のお祝いメッセージを頂き、
本当にありがとうございます。とても嬉しく読ませて頂きました。
個人的にパソコンや携帯にメッセージを下さった方々にも
この場をお借りして、心から御礼申し上げます。

日頃はなかなか困難な<自画自賛>がこんなにもおおっぴらに各方面から
お許しいただけて、とても幸せです。

もちろんこれからもブログは続けて参りますが、この1年間の実践で、
学ばせて頂いた事を上手に活かしながら、新たな目標を掲げたいと思います。

ちなみに毎日、ブログを更新しておりますと、その更新時間がいわば、
在宅証明みたいなことになるようで、その直後に電話が掛かってくると
いうような愉快なことが沢山あります。メチャ、タイムリーな反応です。

あるいは旅行に行く!と言ってたくせに、きちんと更新されているせいで、
挙動不審に思われたり、「今どこ?」と携帯で問い詰められたり。

それはそれでかなりおもしろい!と実は内心、楽しんでいたりします。
この楽しさを手放せるはずもなく、そうした側面からも今後ともマメに
書き綴って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

しかしながら、公私共々の周辺各位への情報精度の標準化と信憑性の復活、
そして個人的な負担の軽減を踏まえ、これからは<出張及び休暇並びに業務多忙時、及び一身上の都合などの場合>はお休みさせて頂きまぁーす。

という訳で、早速、明日から数日、研修で札幌に出張いたします。
数日後に札幌の涼風報告をお届け申し上げます。