2006年9月27日水曜日

目礼上手は応対上手

お辞儀の中で上半身がほとんど動かないのが【目礼】になります。同じ音読みの【黙礼】とは少し異なりますが、違いはスラスラ言えそうですか?さらに実践はいかがでしょうか?【黙礼】は無言のままで敬礼することを指し、一般的には様々な式典や葬儀などでよくお見掛けします。ということは【敬礼】はそもそも、言葉を伴う前提!ということになりますね。では【目礼】は?というと【目で会釈すること!】と私の手持ちの辞書(1963年発行の岩波国語辞典)には記載されております。ではここで、各自実践の上、点検したいと思います。目で会釈をしてみましょう。さて、自分の目をどのように動かしましたか?具体的にどうしたか、可能ならば手順を書き出してみてください。

正しい手順は①相手に目線を合わせ②その目線をゆっくり目を閉じながら相手から外し③外す目線に合わせて上半身を前方に15度程度倒し④倒したところで一瞬、静止し⑤徐々に目を開けながら目線と姿勢を元に戻す、となります。できればどなたかとペアを組んでやってみましょう。頭だけ下げず、目線だけ動かさず、あまり素早すぎず、かといって寝ちゃったの?というほどスローでもなく、、、、手順だけみれば簡単なようですが、実際にやってみると思いの他、難しいですね。ここで難しいと気付けば大正解です。そうと気付けば、練習しなきゃ!という気にもなります。そうして練習すれば、当然、上手にもなります。そして目礼が上手にできると実はとてもラクになります。なぜなら、今ここで声は出せない!すぐそっちに行けない!みたいな時にはもってこいのお返事対応だからです。たとえばレストランなどで追加オーダーしたくてウエイターに手を上げて合図をしているのに、反応がないと『わかってんだろうか?』とお客様はイライラされます。そんな時、この目礼が返せれば、今は他のお客様のオーダーを伺っている最中ですら『かしこまりました、今これが済んだら、そちらに伺いますからちょっとお待ちください』というメッセージを伝えることが可能になります。商談中に別の来客ご登場などというときもきれいな目配せ的に、目礼でご挨拶できれば、そこはひとまず安心モードに変換されます。

やはり、【目】は口ほどに物言う道具ですね。しかもしっかり鍛えれば鍛えるほど使い勝手の良い武器にもなる道具。何気ないその目つき!も常にどこかで誰かに見られていると自覚して今日は【目礼】で全方位外交にレッツトライ!

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