2007年11月30日金曜日

メンドウ、オーラ

今月、最終の研修会が昨日、無事終了し、東京から戻ってまいりました。
ちなみに東京の研修会場は恐れ多くも賢くも、なんと皇居を見下ろす
絶好のロケーションにあり、地上9階の上空から皇居の紅葉模様を
拝謁させて頂きながらの贅沢な2日間に亘る研修会となりました。

それにしても一気に初冬モードが漂う中、紅葉の盛りを前にしながら
散り急ぐ木々の気配に未練の残る今シーズの紅葉模様かもしれません。

さて、今回も前日の夕刻には東京入りし、別の打ち合わせ終了後は
お気に入りの東京駅界隈を大きな出張の荷物を持ちながら探索しておりました。

フト、気付いたら時刻はすっかり夜。あわてて晩御飯の算段をしながら、
いつのまにやら足は自然におなじみの場所に向かっておりました。
さて、選択肢としては①その辺で食べる。②宿泊先のホテルのレストランで
食べる。③ホテルの部屋で寛ぐためにお弁当とアルコール一式を買っていく!

ひとりで予定のない出張の夜のパターンは概ね、上記のいずれかですが今回は
人目を気にせず、俄然ダラダラと過ごせるお部屋でのんびり!を選択。

まずはおいしそうなお弁当をスンナリとゲットし、次は持ち運びが
重いけれども好みのお酒を選んで、いそいそレジカウンターへ向かいました。

さて、ここで真四角のお弁当の持ち運びが不便なため、お酒と共に紙袋に
まとめて欲しいとお願いしたところ、レジの女性スタッフの全身から
あからさまにメンドウだな!というオーラがほとばしりました。

しかも2つ並んだレジカウンターの隣で手持ち無沙汰で、
突っ立っている男性スタッフまでもがなぜかメンドウオーラを発散させます。

な、何、この対応は!忙しい最中ならいざ知らず、カウンターの客は
当方ひとりだけなのに。あまりにもビックリが先行したため、
何も言えなかったあの夜の不甲斐無さを反省しちゃう、11月最後の夜です。

2007年11月27日火曜日

不都合な「現実」

地球規模で注目すべき<不都合な真実>には遠く及ばないものの、
時折、不具合や不便に感じることがいくつかあります。
そのひとつが毎日、目にしない各紙、各様の新聞記事です。

我が家はなぜか、昔から朝日新聞。しかもなぜか朝刊だけを取っているので、
地元の話題に関してグンを抜く京都新聞や、仕事がらみで何かと話題に
上りやすい日経新聞の記事にはトンとご縁がなく、その意味では思いっきり無知です。

仕事柄、何紙も取った方が良いのだろうと思わなくもないのですが、
たった1紙すら、十分に眼を通せない日々の実態に照らすと決断が鈍ります。

さらにたった1紙。かつ朝刊だけでもその量はなかなか扱いに困る按配で
町内で決められた古紙回収のタイミングには相当な量が溜まっており、
ふうふう、言いながらその束を運ばなくてはならない有様です。

このため、過去に何度も新聞取扱店に提案し続けているのは
何らかの自主回収の仕組み構築です。
毎翌日とは言わないまでも、週に1回とか、回収してくれるなら
ナンボでも契約更新するから!とお願いしておりますが、
なぜかまったく聞き届けては頂けません。

そういえば、よく行くゴルフ場のレストランでも同じようなことがあります。
それはレストランの各テーブルに常設されている<ご意見カード>の実態です。

毎月、あまりにもメニューが変わらないのでよく行くメンバーさんは飽き飽き、
たまに行く当方にしても、もうちょっと工夫して欲しい!との願いを
<ご意見カード>に提案していますが、かつて1度も聞き入れて頂いたことがなく、
また何某かの返事が公示されたこともありません。

深刻化する<不都合な真実>に比べたら、私の身の回りの不都合はいたって
低次元ですが、快適な現実の創造に向け、願いを具現化する決意が待たれます。

2007年11月22日木曜日

KY

その場の空気が読めない人のことを<ケーワイ>というのだそうです。
ここのところ学校の授業を毎回、手助けしてくれている後輩から、先日
教えてもらいました。この後輩も高校生の姪っ子に教えてもらったそうです。

<ケーワイ>は<KY>のことで、つまりKは空気、Yは読めないの頭文字。

咄嗟にこの夏、阪神戦観戦の記憶が脳裏をかすめました。
めったに行かない甲子園球場を訪ねたのは、チケットを頂いたから。
おかげさまで元気いっぱいの阪神の応援を愉しませて頂く機会となりました。

ひときわ盛り上がる恒例の7回の攻防、阪神の攻撃開始と同時に沢山の風船が
宙を舞う光景のため、阪神サイドでは6回の攻撃終了後は
大人も子どもも男も女もとにかく風船の膨らまし準備に大わらわ。

それにしても相手の攻撃には全く関心のない様子もなかなか見事であり、
各回のそれは喫煙、トイレ等の離席タイムに充てられていました。
それが6回だけは風船準備!ハッキリ言って意気込みが違います。

ちなみにこのとき、初めて知りましたが、あの風船は意外に割れやすい代物で
膨らませている最中に、あちこちで威勢よくパン!と割れ、
そのたびに慣れていない当方はビックリしておりましたが、常連ファンは顔色一つ変えず、
ひたすら7回の応援準備に夢中の風情でいらっしゃいました。

さて、ツーアウトランナーなしの相手方攻撃は最後の打者を打ち取れば、
いよいよ風船が舞って、阪神の攻撃になります。
その瞬間を待って固唾を呑む阪神サイドの応援席。ところが最後の打者が粘ります。

とうとう阪神ファンの間から「空気読めよ!」と大きな声が聞こえ、
思わず苦笑が広がりましたが、それってどう?という記憶が甦りました。

かつて存在しなかった<空気を読む>という言葉の中に、
冷たく自己本位な目線だけが幅を利かすことのないように心しなければと思うのですが、、、。

2007年11月20日火曜日

焼きみかんレシピ

今シーズンの定番研修もおかげさまで終盤戦を迎え、残すところあとわずか。
振り返ってみますと、スタートしたのがまだ真夏モードの9月の初旬。

つまり夏の勢いがまだまだ旺盛な頃合で、核となる内容とは別に
その都度、用意させて頂くイントロやエンディングの内容もたしかに
この数ヶ月でずい分、様変わりしたことに感慨深く気付けます。

ちなみに今回は研修の中で使用したみかんを各自、お持ち帰りいただくことに
なったため、最後にお火焚にからめて<焼きみかん>のご紹介をいたしました。

お火焚(ひたき)はそもそも宮中の重要行事である、新嘗(にいなめ)祭が民間に
広まったもので、五穀豊穣を感謝し、来年の豊作を祈願し、行う神事です。

今月、多くの神社で行われますが、今週末の23日、勤労感謝の日に
伏見稲荷大社で行われる<火焚祭>が有名で大勢の参拝者が願い事を
書き記した護摩木を焚きあげ、家内安全、商売繁盛、火難除けを
神様にお祈りします。その際にお供えのみかんをその火で焼き、
それを食すと風邪を引かないといわれています。

それを自宅、風邪対策レシピにしたのが自称、<焼きみかん>です。

作り方は至って簡単。みかんのヘタを上にしておき、横半分に2等分します。
これを上下に重ねたまま、オーブントースターで焼くこと4,5分。
みかんの皮に黒い焦げ目が点在すれば、これで焼き上がりです。

熱いのでしばし、待ってお皿に盛れば、実に立派なデザートの風格です。
焼き上げて薄くなった皮をブドウの皮をむくような感じで扱いながら、
果汁が膨らんで見える実を召し上がってみてください。
いつものみかんがなぜかとっても美味しく香ばしく頂けます。
寒い朝、時間のない朝の簡単朝食としてもお薦めかも。

考えてみれば、夏の<冷凍みかん>に対抗して冬の<焼きみかん>は
これからの季節、絶対キオスクの人気メニューになりそうですが、、、。

2007年11月17日土曜日

書けない未来への懸念

立派な社会人を対象にした様々な研修会でその本題とは異なるものの、
フト、気になってお尋ねすることがいくつかあります。

それらは決して あらかじめどこかのタイミングで問いかけようと
仕込んでいるものではなく、そのときの話の流れや何かの関連でフト気になり、
たまたまちょっとお聞きしてきたものがほとんどでした。

そのうちにだんだん、そんな問いかけの中から、立派な社会人の苦手領域が
見えてくるようになり、この仕事で独立して動くようになってからは
かなり意図的に裏テーマ的に取り上げることも多くなりました。

たとえば、かなりベテランの営業系の方でも<敬語>や<名刺の授受>が
実は苦手で、自信がないという方は案外、多くいらっしゃいます。

あるいは長年、管理職にあっても<叱る>ということがトンとダメという方。

聞き上手が苦手・電話では上手にしゃべれない。人前のスピーチはご免!と
多少の謙遜を含みつつも、誰にも苦手が存在することを微笑ましくも思えます。

しかし、そんな中にあって謙遜なしの本音で、微笑ましくもなんともなく、
近年ダントツの注目株として、問題視すべきが<漢字>と認識しています。
特に<読み書き>で申せば、読めるが<書けない>事態はかなり深刻です。

その漢字力低下の一因は、やはりパソコンでしょうか。画面上で
変換して選択することが出来ても、<書けない>という実態が如実に真相を照らします。

どうやら<キーボードを打つ>ことと<手で文字を書く>ことは、
まったく別の意味と価値をもたらすことにそろそろ真剣に向き合う必要がありそうです。

書かないから書けなくなる。書けないから使わなくなり、やがて使えなくなる。

<書く>という作業の放棄が、何かとてつもなく大切なものを<欠く>ことに
向かっているように感じるのは大袈裟すぎる解釈でしょうか?

2007年11月16日金曜日

思いのパワーの点検を!

ここ数日、一気に気温の低下を感じる京都市内。
おかげさまでというか、ようやくというか、我が家のご近所の木々も
大慌てで紅葉支度に励みだした様子です。

とはいえ、京都御苑の各所の銀杏はまだまだ見頃はここからという有様で、
月末にかけて大いに楽しみな頃合を迎えたことだけは確かです。

しかし、ふとカレンダーに目をやれば、今日はすでに11月16日。
つまり11月も後半戦に突入という訳で、なんだか長い年月をかけて
身につけた季節の感覚とここ数年の実態の相違にあらためて戸惑います。

そんなたわいの無い、世間話を毎週、決まった曜日に顔を出してくれる
クリーニング屋さんとたのしく交わしておりますが、そんな訳で今年は
例年に遅れること1ヶ月あまりで、最近やっと衣替えの品々を
各ご家庭からお預かりし始めているとのこと。

かくいう我が家も、まだそこいら中に夏物、秋物が所狭しと混在し、
和洋折衷ならぬ、オールシーズン対応のような季節折衷の室内状況です。

そもそも片付けるということが苦手な傾向は今更、否定できる訳でもなく
かといって胸を張れる素養でないことは重々承知ながら、
そのあたりをしっかりと実践できない、はがゆさは年齢と共に
お恥ずかしい限りの課題として口にするのも憚られる昨今です。

その意味では、季節の歳時記に照らして潔く行われる、暮らし向きの
模様替えはいつか、ぜったい実践したい憧れの景色のひとつです。

この憧れはなかなか、実現いたしませんが、願うことこそ原動力。
願いもしないことが叶う道理はなく、年の瀬に向けていろいろな願いに
再度、思いのパワーを注入したいタイミングかも知れません。
何事によらず、強く願うことこそラッキーの種です!

2007年11月13日火曜日

土鍋にも旬!

京都生まれの京都育ちの割には、なぜか、しっかりした味付けが苦手ではなく、
むしろ、好みはそっち系かもと思えるほど、濃厚好みのような気がいたします。

たとえば、実家の母に言わせると<真っ黒>ということになる、
かなり濃い色のおだしの天ぷらそばを生まれて初めて訪れた
東京で食べたときにも正直、メチャ、美味しい!と思ったものです。

同様に初めて食べたときから大ファンになり、名古屋に出張したら
必ず訪ねるようになったのが、有名な味噌煮込みうどんの名店です。
お昼時ともなれば、行列は必至ですが、それをわざわざ並んで、
長い間待って頂くのも美味しさが増長されてこれまた感激です。

でも不思議なもので、あのモチ!っとした食感の麺が苦手!という方もあり、
微妙な味覚の違いとはいえ、あの美味しさがわからぬ不幸を気の毒に思うほど。

しかも有難いことに今年はかなり定期的に名古屋に伺うことが多かったため、
持ち帰った名店の味を我が家で頂く、楽しみも完全に定番化いたしました。

さて、我が家は数年前にオール電化に模様替えして、台所もIH導入。
その専用土鍋が昨シーズンの最後にひびが入り、使用不可となったため、
この秋の初め頃から、新しいIH対応の土鍋をずっと探しておりました。

ところがなかなか寒くならないせいもあり、時間を見つけてはマメに
売り場に足を運ぶものの、コレ!という代物がなく、しかもIHとなると
なんとなくまだよそ者扱いの風情がデザインにも価格にもバリエーションにも
そこはかとなく感じられ、選ぶ以前の課題に戸惑う有様の数ヶ月でした。

それが本日、やっとそれなりに気に入るものを見つけ、購入してきました。
さすがにデザインも一気に増え、少しは迷う楽しみも味わいつつ、
あらためて、土鍋にも旬の季節のあることをほのぼのと学ばせて頂いた次第。

2007年11月11日日曜日

壁を越える技術(著者:西谷昇二)

タイトル:壁を越える技術
著者:西谷昇二(代々木ゼミナール講師)
出版社:サンマーク出版
1、300円(税抜)

数字の1が4つも並ぶと、ただそれだけでなんとなくワクワクする感性が
我ながら不思議ではありますが、なんともこればっかりは理屈ではない分
コントロール不可の領域であり、それっておかしくない!といわれようと、
その他、どう思われようと厳然たる事実なので、しょうがありません。

という訳で、本日11月11日は個人的にはなんとも気分の良い
1日でしたが、思い起こせば、初めての<仲人>として晴れやかに挙式に
臨んだのが、かれこれ15年ほど前の今日のことになります。

最近では結納はもとより、仲人を立てること自体が激減し、
結婚式のスタイルもずい分変化しましたが、それでも今頃が年内最後の
挙式のピークかしらとなつかしい気分に浸る休日を過ごしました。

それにしても趣味が媒酌人といわれるケースを除けば、めったに
回ってこない役回りゆえに、緊張とぎこちなさと、そして脇役ながら
晴れやかさに貫かれる仲人さんの大役は実に充実感あふれる体験でもありました。

おかげさまで当方の念願通り、仲人は3組を実現して幸い、今のところ
いずこも仲良くやってくださっているようです。

ちなみに私の実家ではなぜか、昔から<家は3軒目でやっと思い通りのものが
建てられる>というのと<仲人は3組こなして1人前>みたいな妙な約定が
あり、これを何としてもクリアしたいという不思議な使命感に燃えております。

いずれにしても、壁があるから、頑張れるってことでしょうか。

とはいえ、人生、様々な壁があって、ソレが励みになることもあれば、
大いなる障害となって立ちはだかることもあります。
そこで本日、ご紹介する1冊は受験界のカリスマと称される代々木ゼミナール
講師・西谷昇二氏の<壁を越える技術>。

2007年11月10日土曜日

言葉を超えて、行動化

ようやく紅葉の気配がそこかしこに漂い始め、ここまで待たされた以上は
出来れば艶やかな自然の競演を是非、たのしませてほしいと願う昨今。

それにしても11月初旬を過ぎて、この様子では今年はまた、例年以上に
確実にクリスマスイルミネーションと紅葉の交ざり合う何とも不自然な
ステージがあちらこちらで展開されそうです。

この季節、高い山の頂にきらめく初冠雪とその裾野に残る紅葉の景色は
自然が織り成すハーモーニーとしてどこまでも美しく心に訴えかけますが、
紅葉の街路樹と華やかな人工のイルミネーションの混在は
残念ながら不協和音を奏でるばかりのように思えます。

年々、遅くなる紅葉と年々、早まるクリスマスの演出。
美観・景観論争にまたひとつ頭の痛い課題の様相でもあり、
観光都市ならではの賢い対策がどこかで検討されているのでしょうか。
味わい深い季節の姿との向き合い方にも、時代の智恵が問われるようです。

ちなみに我が家において、これからの季節に問われる智恵は日々、朝な夕なに
家の前にはらはらと散り積もる落ち葉のお掃除への向き合い方です。

マンションの4階建てにも匹敵する大木が林立する環境にあっては
落ち葉の量も半端ではなく、ご近所各位、かなりマメに掃き集めても
追いつかない日々がしばし続くことになります。

そういえば、この秋の初めあたりから我が家の前の通りを、早朝に
市内所定の黄色いゴミ袋を片手に出勤途上風情の男性がごみを拾いつつ、
北上される姿を何度か見かけ、その神々しさに感動しました。その姿は静かに
美しい環境への願いが言葉を超えて、行動の段階であることを語りかけます。

我が家の前の落ち葉だけでもお手上げ!なんて、ひ弱な姿勢から、
ここは勢いよく、華麗な脱却を目指したい!と、まずは言葉で決意表明を。

2007年11月9日金曜日

わざわざの醍醐味

今週も日曜日から東京に移動して数日、都内での研修後は
6日にグランドオープンした東京大丸にお邪魔し、全館、隈なく
ゆっくりと新しい意気込みの形を拝見してまいりました。

それにしてもさすがに東京!です。見るからに業界関係者のみならず、
実に多くのお客様で賑わう様子は、どこからどうやってコレだけの人が
集まってくるのかとあらためてため息の出る光景でもありました。

そんな中、個人的に嬉しかったことはレストランフロアはもとより、
別フロアに2店舗も<京都>が登場していたことです。
8階の紳士服売り場の奥に、なつかしい<イノダコーヒー>を
見つけたときにはまさか、東京初出店とは思いもよらず、そちらにビックリ。
上階の<都路里>同様、元気な京都ブランドに胸をはりたい気分でした。

ちなみにお邪魔したのは開店間もない時間帯でしたが、
新幹線でのランチを買い求めようとしたお昼前には、名店のお弁当は
軒並み品切れの紙が貼られていて、なんとも凄い様相を呈しておりました。

そういえば、かつての地下食料品コーナーも夕方の時間帯には
多くの出張サラリーマン客でごった返しておりました。
その在り様は見事にモダンに一新され、かつての庶民的な佇まいは、
もうどこにも見当たりませんでしたが、これからはオシャレで
気の利いたスタイルが東京の新名所として人気を集めることになるのでしょう。

それでなくても東京駅界隈はここ数年、どんどん新しい商業施設やホテルが
オープンし、出張の行き帰りの空き時間がたのしみなエリアに変身。もはや
<たまたま>ではなく<時間を作って訪ねたいスポット>といえそうです。

そして<わざわざ>足を運んで頂けるラッキーの醍醐味を継続するためには、
今更ながら、表面的な目新しさだけではなく、当たり前のことを決して
おろそかにしない原点の姿勢が問われていることにも、常に目配り、点検を。

2007年11月4日日曜日

京都花街の経営学(著者:西尾久美子)

タイトル:京都花街の経営学
著者:西尾久美子
出版社:東洋経済新報社
1、600円(税抜)

ここのところ、ますます次回予約が押さえにくくなった銀閣寺の名店に
昨晩は私の両親を連れて参上し、秋の味覚を堪能してまいりました。
夕刻になって急にクッと冷え込んだおかげで美味しいものが一層、美味に思え、
健啖家の両親が揃って、何度も、もうお腹いっぱい!と連呼する始末。

今年、喜寿の祝いを春に迎えた父と、来年夏にそれを迎える母は、揃って元気。
幸い、昔から病気というものにほとんど縁のない家系で、
私の両掌に刻まれている二重生命線も、そのおかげと感謝しております。

さらにその前日は京都検定講習をめざして、東京から上洛の知人のご接待で
ビアガーデン以来の上七軒の夜をなんともゴージャスに堪能しておりました。

総勢、6名の集いをコーディネイトしてくれた幹事さんのお顔の広さと、
縦横無尽の人脈とそのパイプの太さのおかげで、風情溢れる離れのお座敷で、
いまや舞妓さんブログで一躍、人気者の市まめちゃんを呼んでの会となりました。

人気ブログが本になり、化粧品メーカとも契約したりと日夜、多忙な
19歳の市まめちゃんは舞妓さん卒業まで、あと1年ほどながらも
すでに相当な落ち着きと得もいわれぬ風格が漂い、日頃、いかに
立派な多くの方々とのご縁があろうことかは
容易に察することの出来る風情でした。

それにしても中学を卒業して仕込み、見習いの数年をへて、
20歳に満たない舞妓ちゃんが多くの場合、親よりも年上の相手と
和やかに会話が出来る凄さは世界に誇れる歴史の一端を実に
見事にぐうの音もなく突きつけてくれます。

まだ、社会人になる前の19歳のときの我とわが身を思い出せば、そこには
まったく別の世界があり、伝統という言葉が急に重みを増して迫りくるようです。

そこで、本日はそんな京都に生まれ、京都が築き上げた
花街のビジネスの秘密に現代の目線でドーンと取り組んだ1冊をご紹介します。

2007年11月2日金曜日

ひたむきさの強さ

情報通でグルメな後輩が、北海道の<じゃが豚>の美味しさを
熱心に語ってくれたのはおそらく今年の春先頃でしたでしょうか?

それは外側がジャガイモをすり下ろして作った生地でモチモチ!
その中に豚肉が入ったお団子みたいな美味しさ!と絶賛の代物でした。

その後、真夏に北海道で仕事があった折には、ただひたすら仕事のために
残念ながら本場の<じゃが豚>を購入することすら叶わず、
いつのまにか、そんなことを全てすっかり忘れてしまっておりました。

だいたい、何事も忘れた頃が目安のようで、今朝、その後輩からメールが入り、京都市内の某百貨店の北海道展で<じゃが豚の実演販売>をしているとのこと。これはもう、案内というよりは、だから!とっとと<買いにゆきなさい!>という指令に違いないと有難く、嬉しく受け止めました。

幸い、出先からの流れで、十分立ち寄ることが可能だったため、早速
ご指示に従い、試食の上で、美味実感、多めに購入してまいりました。

なんとなく、イタリアンのニョッキみたいな感触を意識しておりましたが、
予想以上に表面のツルン!とした触感はある意味、初めての舌触りでしょうか。
個人的には大好きな白玉の4倍モードの大型みたいな、まん丸の水餃子!と
いう見た目と味は完全に水餃子というのが偽りない試食感想です。

結構、イケメンのお兄さんの解説も親切で、これからの季節には鍋の
脇役素材としても幅広く大いに使えそうです。

それにしても、こんなふうに頼まれもしない誰かが、
それも見ず知らずの誰かが思いがけずどこかで一生懸命に
宣伝してくれる力は智恵より、お金より、はるかに大事なものです。

気付かないどこかで、だれかがきっと応援してくれる、そんなはずの自分であるためのたったひとつのラッキーの種は<ひたむきさ>だけの気がします。

2007年11月1日木曜日

きれいが好き!が大道

空前の京都ブームという昨今の情勢を背景に、本年度の京都検定が
実施される12月9日までは、ほとんどのホテル・旅館がすでに予約で
いっぱいらしいという噂が飛び交っておりますが、それって凄いことですね。

これもひとえに関係各位のご尽力の賜物ということでしょうが、それが
数年後に一過性のブームとして潮が引くような事態にならないためには
今、ここでこそ、気持ちを引き締めて、上質なおもてなしの提供に一層
心して取り組んでいきたいと素直に想う心持です。

しかも幸い、ここのところの気温の状況等からすれば、ゆっくりめの紅葉が
かなりのロングタームで市内随所で眺められそうでもあり、せっかくの京都を
堪能していただける季節の舞台はさらに完成度高く、整いつつあります。

個人的には微力ながらも、様々なエリアでの研修や講演の余談情報として、
必ずこの手の紅葉速報等も織り込むようにして、宿泊客のみならず
近隣の日帰り観光客の方々においても、ぜひ、ベストタイミングで京都に
遊びに来てくださる一助になれば!と願って止まない次第です。

こうした小さな思いが重なり、やがてそれが活きた情報や日々の行動となって、
まわりまわって自らの生活圏の快適性や安全性の向上に直結することは、
決して上辺のきれいごとではない重要な課題です。

なぜならば、街が活性化することを通して街が潤い、そのことでまた街が美しくなり、
快適性が増す!というような善循環は、しかし一方でちょっとした
何かを怠れば、すぐに簡単に悪循環に転落する危険性も孕んでいるからです。

ちなみに先日、ここでご報告した、飛び込み晩御飯での不快体験などは、
まさに良くないスパイラルを育む、小さなズボラの種を見逃した結果です。

汚いよりきれいが好き!は万人の共通点です。故にまず、身辺も店もきれいにする!
これが間違いなくステキな智恵獲得の大道と言えそうです。