2008年12月2日火曜日

反応力

<コミュニケーション>というテーマに関わって、いつのまにか20年。

一見簡単そうで実は難易度の高い課題に悩みの尽きぬ日々ですが、
それでも年齢なりの場数と経験から、初対面の方とでも当たり障りの無い
話でなんとなく楽しくその場を取り繕えるくらいの器量は身に着いたはずと
密かに自負する今日この頃でもあります。

ところが、そんなささやかな自負が先日、木っ端微塵に打ち砕かれました。

打ち砕いたのは、あるゴルフ競技で、ご一緒させて頂いた初対面のご夫婦です。
我が夫婦よりは多少はお若い気配がするものの、概ね似たような世代。

朝から夕方まで、18ホールを共にラウンドし、お昼もご一緒しましたが
ほとんど会話らしきものが生まれず、お互い様の情報が分かち合えたのは
お住まいの場所とお名前とゴルフ歴くらいのものでしょうか。

それでも朝の内は初対面の空気を早く和やかにしたくて、あれこれと
話しかけてみたのですが、終始、暖簾に腕押し、糠に釘。
せっかく4人でラウンドしているのだからという気遣いがこれほど
空回りした経験はある意味、はじめてのことでした。

もし、勇気があれば「私たち、何か悪いことしましたか?」とか
「私達のことがお嫌いですか?」と尋ねてみたかったくらいです。

きっと悪気なく、単純にコミュニケーション下手!のご夫婦なのだと
百歩譲って推察いたしますが、「何なのいったい!」という疑問と意味不明の
不愉快さは時間を経て一層、色濃くなってゆくようにも思います。

それにしても反応がない、反応が返せないということがどれほど
他者を居心地悪くさせるものなのか、実に驚きの強烈な体験でした。
あらためて自身の反応力は大丈夫なのか?しばし省みたい課題です。

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