2008年11月13日木曜日

筋を通すのは至難?

日々の暮らしの中でも、ビジネスでも<筋を通す>ということが
どうもなおざりにされている昨今。しかも、それが上手に出来ないことが
問題にさえならないという気配を密かに憂いております。

たとえば、世の中のご縁は多くの場合、誰かの紹介で始まります。
是非、紹介して欲しいと頭を下げたようなケースはもとより、たまたま
その場に偶然居合わせて、紹介の栄誉に預かれた場合も、その紹介者
あっての出会いであることをいつも頭の隅に置いて感謝しているか否か。
これがその後において<筋を通す>行動の原点になるものと考えます。

おかげさまでという視点はこの姿勢を貫く上での大きな原動力です。
紹介して頂いた相手と再度お目にかかる約束が整ったら、何はともあれ
その事実を紹介者の耳に入れる。おかげさまでと言う感謝の気持ちが
あれば、何ほどの手間隙惜しむ作業ではないはずです。

さらに、どうしても事前の連絡が無理だった場合、出来るだけ素早い
事後に報告を入れる。これも感謝の念があれば、至極当然の行い。

おかげさまの気持ちがあれば、その後もこの対応は変わらないはず。
やがてそのうち、恩義の主から、その都度毎の連絡はご無用という
免許皆伝の日まで、きちんと筋を通すからこそ強い信頼が培われます。

ところが昨今では、1度紹介したら、まるで自力で獲得したが如く、
紹介者を蔑ろにして、その無礼に気づかない御仁の多いこと。

先日も某企業の知人から久々に届いた、お願いメールをよく見たら、
いつぞや当方がご紹介した御仁がメインで、当方はCC扱い。

<筋が通せない>ということは、対人関係の俯瞰図的視点の欠落か
そもそもの感謝心の不在故か。どちらにしても大人としては頂けず、
これでは良いご縁など築けるはずがなく、無性に切ない限りです。

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