昨年からワコール倶楽部という<ワコールOBの会>の幹事を務めさせて頂くことになり、
2006年春に独立以来、1度も訪ねることのなかった西大路の本社ビルにここのところ、
頻繁に足を運ぶようになっております。
それにしても、、実に4年ぶりなのに、西大路の駅も駅前もちっとも変わっていない事に毎度
驚きつつ、本社ビルも何も変わっていないと感じるのは良い事なのか、良くない事なのか。
そんな感慨も味わいつつ、先週も期末の幹事会とやらで、本社ビルを訪ねておりました。
さて、その打ち合わせ開始の際、事務局からの指示で東北の被災地で亡くなった方々の
ご冥福を祈り、参加者全員でしばし黙祷を捧げました。
その間、わずかに30秒ほどでしたが、これが実になつかしく、清々しく、そしてハッとしました。
思い起こせば、サラリーマン時代、月初に各ビル毎に全員集合で行なっていた月初朝礼では
必ず黙祷を捧げておりました。
ちなみに本社ビルの月初朝礼は人事部と総務部が主催であったため、当時人事部に所属して
いた当方が司会を担当することが多く、朝礼開始の定番行事である黙祷のための
定番フレーズも同時に脳裏に鮮やかに甦えって参りました。
「祖先、父母に感謝し、物故された元役員 社員のご冥福を祈り、黙祷を捧げます。
黙祷はじめ」、、、、、そして約30秒ほどの黙祷の後、「おなおりください」というフレーズでした。
サラリーマン時代に毎月初、当たり前のように行っていた行為が、どれほど素晴らしいことで
あったのか、久々に大の大人が十数人集まって行う黙祷の静寂の中で、しみじみとその習慣の
価値の重さ、計り知れない値打ちの深さに胸が詰まる想いでした。
ニュースで亡くなった方の報道が繰り返される度に、咄嗟に手を合わせたり、
ご冥福を祈る行為が、ごく自然な習慣として我が身にきちんと根付いている
理由はここにあったのだという気づきは静かな誇りと共に感謝の念に向かいます。
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