2016年2月25日木曜日

市バス劇場の醍醐味

我が家から京都駅までは地下鉄か、市バスのお世話になるが、時間の制約が厳しくない時は圧倒的に市バスを使う。

地下鉄より時間はかかるのだが、市バスの方がおもしろいから。

醍醐味ナンバーワンはやはり、運転手さん。概ね、どなたも
バリバリ京都弁!という点が個人的には特に気に入っている。

そして、鉄板ネタはバスが動くときの一言。『いごきます!』という方が多い。

発車します!ではなく、動きます!でもなく、『いごきます!』
気取ってなくていいよね~という空気感がたまりません。

もちろん、定番の録音アナウンスは流れていますが、こちらはBGMみたいなもので、そろそろ
本気で見直した方がいいのになぁ~とかねてから思ってはおります。。。

先日、観光客と思しきおじさんが乗車の際、運転手さんに
<このバス、あらがみぐちに停まりますか?>と質問された。
突然の事態に、無言のまま、運転手さんの背中に浮かぶクエスッチョンマーク。
かくいう私もどこだ、それは?と思った瞬間、
車内の博識なお客さんから<それは荒神口=こうじんぐち>のことやろ~。
このバスは停まらへんで~と助け船が出された。

いい!いい!こういう光景はJRや私鉄や地下鉄なんかでは絶対に出会えない。
その後、何事もなかったような運転手さんのホッとした背中も一層、いい。

さらに一昨日、見事な車内アナウンスで観光案内の一助たらんという運転手さんに出会えた。

ファーストネーム、徳治さん!お名前とお声からしてそこそこの年齢と推察したが、
バス停の都度のご案内がとてもわかりやすくて、ナイスでした。

録音したわけではありませんので、完全再生ではありませんが、たとえば、まもなく四条河原町のバス停というあたりでは、「八坂神社へは次のバス停で降りて頂き、バス乗換、先斗町や南座は徒歩でどうぞ。高島屋、丸井のご利用もこちらです。
烏丸方面へ行かれる方は高島屋前から、別のバスをご利用ください。」という調子。

各バス停ごとにこんな感じのオリジナルアナウンスが生のお声で提供された。

昨今、怒涛の観光客対策で猫も杓子も右往左往する中、何はともあれ
現場で出来ることを率先して考え、やってます!というお手本のようでした。

喝!と檄を飛ばしたくなることが多い中、あっぱれ!と拍手喝采の数十分。
これからも市バス劇場は見逃せません。

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