2008年10月5日日曜日

雅楽・時空を超えた遙かな調べ

読書の秋を迎えて、どちら様もきっといつもよりは文字に触れる機会が
多くなりそうな頃合でしょうか。特に今日のようなシトシト雨の休日は
休養も兼ねて、ジックリ何かに読みふけりたい気分です

ですが、当方は来週、本番を迎える、年に1度のNPO法人の催しの
細かな裏方的作業やら、段取りの詰めに朝から追われております。

その傍ら、そのイベントのメインテーマである<雅楽>に関して、
司会進行役という立場上、知識の俄か繕いを余儀なくされ、いささか
専門的な香りのする書物と唸り声を上げつつ、格闘をしております。

漢字の読み方ひとつも、丁寧に振ってあるルビがなければお手上げ状態
ですが、切羽詰ればこその悪あがきも、ある意味、悪くはありません。
とにかくこんな機会がなければ、絶対に手にしない1冊との出会いです。

お力添えを頂く、京方雅楽の平安雅楽会の皆さんとも今回の企画が
ご縁でお目にかかり、なんとも多忙な日々でいらっしゃることに驚きです。

とにかくあちらこちらから演奏依頼が引きもきらず、その賑わいたるや
雅楽が貴族のたしなみとして書や和歌と肩を並べた平安時代さながら、、、。
枕草紙の<うらやましげなるもの>の段に、王朝人がうらやましく思うものとして
『書に堪能で、和歌の才能に恵まれ、琴や笛も修練している』とある通り。

本年が源氏物語千年紀という年度であることも大いなる拍車でしょうか。
11月1日の国立国際会館では天皇陛下をお迎えしての晴れ舞台とか。

現在、私が格闘中の1冊は当NPO理事長から拝借中の代物ですが、
本の帯びには<光源氏が愛した雅楽の世界>とあります。
タイトルは、【雅楽】時空を超えた遙かな調べ
著者は鳥居本幸代氏   発行は株式会社春秋社 定価税別2500円

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