2008年9月18日木曜日

事実はまったく小説よりおもしろい!

とある中学、高校で日常のマナーに関する講義を引き受けてすでに3年目。
7月末には1学期最後のイベントとして合唱コンクールにも参加。

こちらは恒例行事ですが、今回は合唱のみならず、マナーが審査対象になり、
歌声とは別審査で学年ごとにベストマナー賞を選考することになりました。

マナー審査のポイントは大きく4つ。まず舞台までの歩き方や姿勢。次に舞台上での正しい姿勢、顔つき。さらにしっかりと口をあけて歌っているどうか。そして最後は他のクラスの発表を聞くときの正しい座り方の姿勢や態度。

すべてはこれまでの授業で手を変え、品を変えて伝えてきたことではありますが、果たしてどのくらいの成果が見られるのか。ちょっとドキドキ!

迎えた当日、そこで見たものは実に凛として、気持ちの良いマナーの連続技。
講堂に集合した、騒ぎたい盛りの生徒達の様子は普段とはまるで違います。

これがコンクールの為せる技かとあらためて感心しつつ、それにしても本当はやればできるのだということをガツンと見せ付けられて、実に複雑な心境。

甲乙つけがたい事態の中、それでも先のポイント別に4段階ほどの評価基準を設け、それを数値化して最高点数で各学年のベストマナー選出と致しました。

別室では某大学の音楽の教授が学年毎に合唱のベスト1を選考。
その結果は個別に審査したにも関わらず、各学年ともに2つの賞を
同じクラスが獲得するという思いがけない事態となりました。
マナー賞が増えた分、受賞クラスが分散すれば、生徒も喜ぶ等という、
ちっぽけな思惑が吹き飛ばされた出来事です。

このことが何を語るかは言わずもがな。その伝播の一翼を担う立場にあって、
あらためて背中をピシャリと叩かれたような爽快さにただ胸がいっぱいでした。

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