2007年11月22日木曜日

KY

その場の空気が読めない人のことを<ケーワイ>というのだそうです。
ここのところ学校の授業を毎回、手助けしてくれている後輩から、先日
教えてもらいました。この後輩も高校生の姪っ子に教えてもらったそうです。

<ケーワイ>は<KY>のことで、つまりKは空気、Yは読めないの頭文字。

咄嗟にこの夏、阪神戦観戦の記憶が脳裏をかすめました。
めったに行かない甲子園球場を訪ねたのは、チケットを頂いたから。
おかげさまで元気いっぱいの阪神の応援を愉しませて頂く機会となりました。

ひときわ盛り上がる恒例の7回の攻防、阪神の攻撃開始と同時に沢山の風船が
宙を舞う光景のため、阪神サイドでは6回の攻撃終了後は
大人も子どもも男も女もとにかく風船の膨らまし準備に大わらわ。

それにしても相手の攻撃には全く関心のない様子もなかなか見事であり、
各回のそれは喫煙、トイレ等の離席タイムに充てられていました。
それが6回だけは風船準備!ハッキリ言って意気込みが違います。

ちなみにこのとき、初めて知りましたが、あの風船は意外に割れやすい代物で
膨らませている最中に、あちこちで威勢よくパン!と割れ、
そのたびに慣れていない当方はビックリしておりましたが、常連ファンは顔色一つ変えず、
ひたすら7回の応援準備に夢中の風情でいらっしゃいました。

さて、ツーアウトランナーなしの相手方攻撃は最後の打者を打ち取れば、
いよいよ風船が舞って、阪神の攻撃になります。
その瞬間を待って固唾を呑む阪神サイドの応援席。ところが最後の打者が粘ります。

とうとう阪神ファンの間から「空気読めよ!」と大きな声が聞こえ、
思わず苦笑が広がりましたが、それってどう?という記憶が甦りました。

かつて存在しなかった<空気を読む>という言葉の中に、
冷たく自己本位な目線だけが幅を利かすことのないように心しなければと思うのですが、、、。

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