2007年9月8日土曜日

挨拶言葉の使い分け

漠然とわかっているようでいて、あらためて問われると答えに困ってしまうことや、はっきりとした根拠もなく、なんとなくそうしているというようなことは平凡な日常の中で思っている以上に沢山、ありそうです。

昨日の<掃除の目的>もそのひとつなら、つい最近になって、思いがけず
気付かせて頂いたこととして<挨拶言葉の使い分け>があります。
ちなみに朝の挨拶の定番は何ですか?
おはよう!ですか?おはようございます!ですか?それとも混在型ですか?

個人的には家でも、仕事場でも概ね「おはようございます」。しかし、よく考えてみれば、かつてのサラリーマン時代の職場においては、同僚、部下、後輩、及びご近状や親戚の子ども達に対しては、「おはよう」と使い分けていました。

なぜ?と聞かれたら、なんとなく!と即答してしまいそうですが、やはり敬語として<ございます>の有無を相手によって使い分けていたように思います。

ところが先般、ある方から「私は誰に対しても、おはようございます!です」と伺いました。特にご近所の小さな子どもに対しても、親御さんに言うのと同様に、「おはようございます」と声をかけられるそうです。

その理由は、大人から「おはよう!」と声をかけられたら、子どもは子どもなりにどう答えればよいのかと悩むからというご意見でした。相手と同じように
「おはよう」と返してよいのか、「おはようございます」と言うべきなのか。

その点、大人からの物言いが「おはようございます」であれば、悩むことなく、この言葉が朝の挨拶の言葉として、自然に身につくはずとの見解でした。

相手によって言葉やその言い方を変えることの不自然さは、一方で美しい敬語文化の見事な醍醐味でもありますが、その使い分け根拠の曖昧さが時に微妙な快不快を生む可能性をはらんでいると考えるならば、いつ誰に対しても同じ言い方は言葉の鍛錬において思いのほかに重要なことかもしれません。

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