我が家の市内移動手段は多岐に亘ります。
季節の良いときはトレーニングを兼ねて歩く!時間優先時は地下鉄、私鉄。
あるいは自宅から最も近いバス停から市バスで観光気分まで。
しかし、この夏の猛暑のせいで最近はタクシーにお世話になりっぱなし。
習慣とは恐ろしいもので、毎日、続くとそれが当たり前に思えてきます。
梅雨の頃までなら徒歩でしか移動しなかった近隣にもタクシー。
ちょっと荷物がかさばるとタクシー。時間がないからとタクシー。
歩く理由も歩かない理由も実に都合よく生み出されるものです。
そんな怠惰な習慣を反省した本日は久々にバス復活の吉日と相成りました。
このけなげな決意とその実践へのご褒美のように、いつもなら見逃していた
市バスならではの光景の中にちょっと楽しい発見がありました。
それは車内での<両替要請>への乗客の反応です。
よくある光景ながら、乗客が1万円札を出したらおつりがないという事態です。
いつものように運転手さんのマイク越しの声が『どなたか1万円札、両替していただける方はいらっしゃいませんか?』と尋ねてきます。
その言い方はたいてい不鮮明で、うっかりしていれば聞き逃しそうなアナウンスです。ところが不思議なことに車中の大半の乗客がきちんと反応しています。
ごそごそと財布を取り出して中身を確認したり、あったかな?と首をかしげて頭の中で点検している様子だったり。動きは人様々ですが、瞬間、車中には
とても見事に見知らぬ誰かの窮地を救え!という温かな空気が醸成されました。
見慣れた光景の中に別の何かを見た本日はなんだかとても得した気分です。
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