タイトル:丸山敏雄伝
著者:丸山敏雄
出版社:近代出版社
1、500円(税抜)
人にはそれぞれ何某かの取り柄があるものです。
たとえば、手先が器用だったり、歌が上手かったり、片づけが手際よかったり、料理が上手い、字が達者も取り柄なら、お人好しとか、涙もろい、
あるいは世話好きや面倒見が良い、等もしっかりとその範疇でしょうか。
幼い頃から人懐こいなんていうのは実に羨ましい限りの取り柄ですね。
さて、こう考えてみれば、取り柄というのはいわゆる性格的な長所、短所とは異なり、どちらかといえば能力的な得手不得手に近いものを言うのでしょうか。
しかし、それは後天的に努力に努力を重ねて獲得したという美談とは程遠く、なんとなく気がついたら、いつのまにか出来た!とか、そもそもハナから、
そこそこ出来ちゃいます!みたいないい加減さの香りが俄然、付きまといます。
とすれば、誰もが一つや二つくらいは持っていそうな取り柄は、やがて
持って生まれた才能と呼ばれるような素晴らしさへの萌芽なのかもしれません。
となれば、取り柄と言っても、たいしたことじゃない等と謙遜して
自らの可能性や価値に思いがけず、つまらぬ低い評価を下すことや、
うかうかといわれなき、その評価に甘んじていること自体が
大いに問題と気付かなくてはならないのかも知れません。
自らの価値にしっかりと向き合い、人間としてよく生きる価値に目覚めることはつまるところ幸せな人生を送る秘訣に違いありません。
その秘訣を日々の行動として実践し、語り続けた丸山敏雄氏の1冊を
本日はご紹介いたします。
ちなみに、ご自身の取り柄にはどんなものがありますか?
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