サラリーマン時代には毎週、東京。あるいは数日おきに東京往復も決してめずらしくなく、そのおかげで都内の一流と称されるホテルにもけっこうお世話になり、たしかにその都度、出張規定以外の自己負担はかさむものの、それには代えられないほどの貴重で有意義な沢山の経験をさせて頂きました。
そんな一頃を懐かしく思い出すような先週の状況。週末にかけての2泊は穏やかな環境での体力温存を最優先に考え、加えておもてなし力の定点観測的な意味合いも兼ねて、老舗のホテルオークラに半年振りでお世話になりました。
幸い、ちょうど同じタイミングに東京での所用が生じた家人と2人だったせいもあり、一仕事終えた夕刻からホテル内のショッピングアーケードを眺めてまわり、そのままどこにも出掛けずに、ホテルの中のレストランでの夕食は
ある意味、ずい分久しぶりの体験でもありました。
東京に限らず、ビジネス出張でのホテルライフは眠るための空間重視になりがちで、パブリックスペースの醍醐味はせいぜいが朝食時くらいでしょうか。
それだけにプライオリティはリゾートホテルのソレとは異なり、基本的に
移動における便利さとある程度のクオリティが保障されていれば、安いに越したことはないという選択肢が上位に浮上することになります。
が、しかし仕事柄、話題のホテルやそのおもてなしの実体験も非常に
重要なテーマであり、日本を代表する老舗、一流ホテルはもとより、都内に
目白押しの外資系高級ホテルにも、バランスよく、お世話になりながら、
サービスのあり方の熱心な観察者であり、探求者でいたいと願っています。
さて、ホテル内での夕食時。いつもに比べてやや酒量を控えた分、余りそうになったワインボトルを、部屋に持ち帰っても良い?と悪気なく、若いウエイターに尋ねてみると即座に「はい」と実にさわやかなお返事を頂きました。
その笑顔と声は当たり前の対応ひとつも、こんなにも感じ良く、清々しく供することが出来るという、一流の証そのもの。良い気分までもご馳走様でした!
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