2006年9月4日月曜日

自己流動作のブラシュッアップ

顔つきが表情筋の為せる技であるように、何気ない身体動作も筋肉の動かし方ひとつで大きく変化します。このため、まず最初に正しい基本動作についてのしっかりした知識を獲得することが非常に重要になります。

たとえば、《立つ》という動作はどこをどうすれば出来るのか。知識があれば、具体的な手順を言葉で伝えることが出来るはずです。ところが多くの動作の大半は誰に習うことなく、気付いたら、いつの間にか出来るようになっています。このため、あえてそれを説明することもなく、あるいは改めて問いかける事もなく獲得され、それだけにかなりの個人差があり、悪気なく自己流の領域でしかないというのが実態です。
それはさながらアヒルのインプリンティングであり、最初に見た動く黄色いものがお母さんであるかのように、父親そっくりの歩き方や、おばあちゃんに瓜二つの笑い方がそうして日々、築かれてゆきます。

セミナーや研修ではこの自己流動作の点検のために、様々な方法を取り入れていますが、最もわかりやすいのは《 腕組み 》でしょうか。
実際にやってみましょう。そして腕組みした腕は右左?どちらが上になっていますか?私は右手が上にのっかります。この腕を逆にしてみるとなぜか、しっくりこない!と感じませんか?つまり、、そうであればあるほど自己流度が強い証拠。同様にお祈りをするように《 手を組む 》と、このときどちらの親指が上になりますか?私は左手の親指が上になります。皆さんはいかがですか?これも反対の親指が上になるように手を組み替えてみると、手のひらが指1本分ずれたくらい変な感じがしませんか?これ、すなわち私達の何気ない動作が自己流で獲得された動かぬ証拠という次第。この延長線上に立ち方・座り方・歩き方・お辞儀の仕方等など、沢山の自己流動作がご自身の印象を確立すべく、アクティブな身体メッセージとして日夜働き続けてくれている!ということになります。まずはご自分の身体や動作の癖、あるいは特徴を他人の目で見てみるとどんなことが気になりますか?これがスラスラ言えるようなら、かなりの苦労人。いつも他人の評価をしっかり自覚している証拠です。良い対人関係のための好印象に繋がる身体基本動作の広大な航海にさあ、出発です。

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