2006年9月12日火曜日

日常動作の筋トレ化

座り方の良し悪しが問われる代表的な場面はやはり面接、次いで初対面の商談あたりでしょうか。たかが椅子に腰掛ける動作ひとつもいざとなるとぎこちなく、観察されていると思えば、一層ぎくしやくしたものになります。正しい座り方の手順に従い、まずは形を理解し、それをからだに覚えこませる。そこにはやはり継続的練習が不可欠です。それなのに『出るとこ、出たら出来る!』なんて強がりは何の支えにも保証にもならないことをあらためて自覚し、この際、本気で封印すべきでしょう。れっきとした社会人なら、断じて禁句のフレーズと受け止めています。

さて、ご存知のように私たちの身体は骨と肉で出来上がっています。つまりあらゆる動作は基本的には筋肉の動かし方とか使い方でどうにでもなるということです。但し、筋肉には廃用性萎縮の原則というものがあり、簡単に言えば【使わないものは衰える】つまり未使用の筋肉はどんどん退化していくという次第。尻尾の名残りといわれる尾?骨の先に、本当にしっぽがあったのかどうか、真偽のほどは存じませんが、使わなければ、やがてなくなってすらしまうというのがこの原則です。となると日常のどんな動作もなめて掛かるわけにはいかないことに気付きます。それなのにというか、残念ながらというか、座り方などは日頃、相当なめられている課題ではないでしょうか。若者に限らず、そこそこの貫禄の紳士淑女も電車にだらしなく腰掛けたその様子は、五十歩百歩。せめて1時間に1度くらいのペースで身体の筋肉を意識しながら、正しく座り直して姿勢を正す!これだけでも立派な鍛錬になります。

さらにその姿勢から立ち上がるときが、これまた絶好の筋トレ、チャンス。
正しく座って、そこからまずはいつもの感じで立ち上がってみてください。
何気なく立ち上がる時、ご自身の頭が牽引車となって斜め前方に伸び上がってはいませんか?だいたい5,6キロはあろうかという頭の重さを反動に立ち上がる癖がついていると、カウンター業務などで向き合うお客さまに立ち上がろうとした際に顔が大接近してゴツン!なんてことにもなりかねません。

正しくは太ももの裏側にあるハムストリングという筋肉をしっかり使って上半身をそのまま、真上に引き上げます。これっていわゆるスクワット運動です。正しく座って、正しく立ち上がる。意識を変えれば日常動作が見事に基礎トレーニングに変身します。

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