2006年9月16日土曜日

夢は目的、出発点

よく似た言葉なので、使い方が結構、無茶苦茶になってしまっているものとして、『目的と目標』があります。しばし、その意味の違いを考えてみてください。スッキリ、ハッキリ言えそうですか?どうもこのあたりの消化不良も手伝って、一層『どこへ行こうとしているのか』という未来設計手順に不備が生じるのかも知れません。
上位概念は『目的』になります。このため、目的があって初めて目標が存在します。目的の的は『まと』のこと。ダーツの的などを思い浮かべるとわかりやすいかも?
この目指すべき的に向かってダーツの矢が様々な軌道を描きながら飛んでゆきます。それはまるで様々な道標に従って、人がその人生を生きてゆくように。目的を達成するための目標は故に幾通りも存在します。しかも目標には【いつまでに、どのくらい】という具体的な数字がついて回ります。反対に目的は夢であり、希望であり、到達点なのでかなり抽象的でOK!となります。

たとえてみると、目的が世界中の高い山に登ること!であれば、目標は次のようになります。①旅行費用として3年後の出発を目指し、毎月3万円づつ積み立てる②登山用具を3ヶ月に1点づつ買い揃える③基礎体力作りのため、毎週4日、最低5キロ以上はランニングを継続する④山に関する情報収集のため、専門誌を月2冊は購入する⑤各種セミナーに半年に1回は参加する。等等
こうして3年後には世界のどこかの山の頂上に立つことが可能となります。
目標に具体的数字が絡むのはそれにより進捗度合いが管理できるからです。
たとえば、毎月3万円の貯蓄のはずが、半年後に通帳を見てみたら事情もあって15万円しか貯まっていなかったとします。つまり3万円はきつい!となれば2万5千円に軌道修正をして態勢を立て直すことができます。他の目標もすべて、数字が絡んでいればこそ、こんなふうに修正が行えます。だからこそ、目標管理という言葉が存在します。目的管理とはいいませんね。

夢からすべては始まります。しかも人は皆、自分が到達できそうもないことは夢にも思い浮かべないと多くの先人が語っておられます。となれば、ふと夢見る何かは十分に実現可能な夢という次第。それが目的、そこがスタートライン。

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