なんだか、久しぶりの雨と雷が京都市内を覆いつくした昨晩。今朝の空はすっかり秋なんだ!と語りかけているようです。猛暑の記憶はまだ身体に残っていますが、夏モードとはそろそろお別れのタイミングかもしれません。だらだらと身体を緩めることも時にはもちろん大切ですが、夏から秋へのバトンタッチが様々なスイッチチェンジで行われるように、しっかり立つことは身体のモード切替だけでなく、気持ちのソレにも有効ではないでしょうか。そこでまた別の観点から《立ち方》の点検です。正しい手順で立った姿を昨日は真横から点検しましたが、本日はこれを真正面から3メートルくらい離れて行います。
昨日同様、誰かに頼むことも出来ますし、今回は姿見などを使えば、自己点検も可能です。立ち方の7つの手順ではご紹介しませんでしたが、今回のチェックのためには両手の指先の位置が重要になります。なので、最後の仕上げとして、身体に添わせた腕の指先にまでしっかりと神経を届かせてピシっと伸ばす!を意識してください。その指先の左右の位置で身体の歪みに睨みを効かせてみましょう。もちろん、真正面から離れて見たときに、左右の指先が同じ位置にあれば、ベストですが、此の時には両肩の位置もずれていないか点検をしましょう。左右バランスよく立っているつもりでも長年の生活習慣や動作の癖でどちらかが上がったり下がったりしているものです。たとえば、右利き左利き故のよく使う方の腕が長かったり、いつもハンドバックをかける方の肩が微妙に下がっていたりします。職業柄の身体の癖もありますが、何であれ、わずかな歪みもやがては大きな歪みや故障の原因を作ってゆきます。
誰のものでもない自分の身体を見えがかりの美しさだけではなく、健やかさのためにもぜひとも鍛え上げたいものです。
さらに面白い点検方法としては2台並べたデジタル体重計に片足づつ乗る!というのがあります。バランスよく立てていれば、理屈上は体重割る2の数字が表示されるはずですが、、、、なかなかそうもいかない実態をチャンスがあればお試しください。ちなみにアナログの体重計では針が止まらないのでおそらく計測は不可。デジタルでも静止するのにはかなりの根気が要ります。すなわち静止しているようでも身体は実は動いているのですね。
壁を使って、正しい立ち方を行った場合、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとがきちんと壁につくかどうかも意識したいポイント。このとき壁に沿わせながらどちらかの手のひらを背中の裏と壁の隙間に差し入れて見ましょう。
ちょうど手のひら1枚分くらいの隙間が空いているのがベスト。ここで握りこぶしが作れるようなら、背中がそりすぎ!ということになります。
こうしてみると《立ち方》ひとつにも技術と鍛錬と根気が求められます。
だからこそ、ファッション雑誌の表紙を飾る一流モデルの姿が美しいのですよね、たまたまではなく。ローマは1日にしてならずを痛感したい課題です。
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