2007年2月12日月曜日

受ける電話の価値

現代のビジネスにおいて、非常に便利な通信手段である電話で<正確に感じよく、しかも要領の良い>応対を実践するためには当然、押さえるべきポイントがいくつもあり、この獲得にはやはりそれなりの時間が必要になります。

そこで今週からは電話応対の基本として、かかってきた電話を<受ける>という流れにそって具体的なポイントを整理していきたいと思います。

特に社会人になって間もない頃は、たいていは電話を取ることがメインの仕事です。しかも残念ながら当分の間は自分に掛かってくることなど有り得ない状況であり、となれば<電話の受け方>はとても重要な課題になります。

その対応を通して、入社間もない頃は右も左もわからなかった新人が、仕入先やお得意先の社名や部署名さらには担当者の名前を覚えてゆくことになります。

舌を噛みそうだった敬語や言い回しも、そうこうするうちに慣れ、気が付いたらいっぱしの電話応対ができるようにもなってゆきます。

それなのに、その貴重な価値に気付かないのが新人の新人らしさでもあります。

かくいう私自身もまさにそうでした。入社間もない5月病なんて頃には早くも上司に噛み付いた記憶があります。『毎日毎日、朝から晩まで電話応対をするために会社に入ったのではありません!』と実に漫画みたいな愚かさと何の根拠もないただの生意気さだけで、何度も上司に詰め寄っておりました。

その度に『そうやな、まあそういわんと頑張ってんか。そのために新人採用したんやし。セールスマンは皆、外出で君しかいてへんからしょうがないやろ。』と大阪弁でホンワカと受け止め、諭してくださったから、今の自分がここにいると改めて感謝したい気持ちでいっぱいになります。

何事にもタイミングがあり、そこには目には見えなくても必要な意味や理由があることを<受ける電話>の基本の点検を通して確かめて参ります。

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