タイトル:大人語の謎
監修:糸井重里
出版社:新潮文庫
552円(税抜)
いつだったか、企業で長年、採用に携わっていた友人がこんなことを豪語しておりました。それは就職セミナー等の問い合わせや何某かの用件で電話をしてきた学生諸子の話し方を聞いただけで合否の結果が概ねわかる!というもの。
つまり本人と直接会う前の電話の<声と話し方>がもたらす印象は、驚くほど本人の実態を如実に反映しているということらしいのです。
いわく、爽やかだな!と思って後日、当の本人に会ってみると見事にさわやかなである確立が高い。反対に電話の印象が暗くて、頼りなさそうだなと思いつつあって見ると、案の定である確立が高いという次第です。
そんなこと一概に言えないと思いたいところですが、正直、あなどれない課題としてこの際、しっかり向き合うことを個人的実感からもおすすめします。
考えてみれば、当然の話かも。声だけ明るくさわやかな仏頂面がめずらしいように、重く陰気な話し方をする元気印もまた想像しづらいものがありませんか。
となればこのテーマは鶏が先か、卵が先か。すなわち、さわやかな第一声を心がけることを通してさわやかな人格形成の一助と為すことが見えてきます。
同様に大人が使う言葉を使えるからこそ大人!という事になるのでしょうか?
美味しいものを食べて<やばいっす!>と言うのが今時の若者であるように、言葉はその使い方によって、その人物の印象を左右する力を持っています。
この本はこれから社会に出る学生さんには本当に便利な1冊だとかなりおもしろおかしく、吹き出しながら読みました。
ちなみに『見えてこない』ってどういう意味かわかりますか?
あるいは『悪くないですね』と『悪くはないですね』の違いはわかりますか?
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