床に直接、腰掛けたらお尻が痛い!というような場所でも、弾力性たっぷりのフカフカのクッションがあれば、そこだけは居心地がとりあえずは飛躍的に改善されます。つまり昨日、お届けした【クッション言葉】はそういう役割を担う言葉なので、それこそ使い方が一層重要な課題といえます。
間違っても「言えばいいんでしょう!」モードでは絶対に使わないという覚悟が必要です。そのためにはやはり声に出して言う練習が不可欠であり、職場にあっては相互点検機能が無くてはならない課題と理解しております。
そこで今日は月末ですが、業務上メチャ忙しい部署の方以外は少し意識して職場の隣近所の電話応対にお互い様に耳を傾け、クッション言葉の言い方、使い方に注意を払ってみませんか?
決して個人技の優劣評価のためではなく、その改善で目指すものが電話力の精度向上という視点で、定例化したい課題ではないかと睨んでおります。
なぜならば、ここには日本語ならではの難しさがかなり濃厚に漂うからです。たとえば、「恐れ入ります」は決して元気良くハキハキ明るく言う言葉ではありません。言い方としてはむしろ声のトーンを少し落とし、歯切れ良さもここではさほど重視はしない風情が求められます。
決して謝罪ではなく<お手数をお掛けします>という思いで、お願いするときに使う言葉です。なので「恐れ入りました」とはまるで別の意味となります。
同様に「失礼ですが」も同じ使い方になり、「失礼しました」とは別物です。
いずれの場合も良くあるケースはその言葉だけで、質問に摩り替えようというスタイルです。察する文化の日本ならではのやり取りですが、基本は最後まで主体的に聞くという姿勢を貫きたいものです。
「あれっ?」と思った瞬間や「おやっ?」と思うその刹那、そこを見逃さない環境整備が実はとても大きな意味を持っているのではないかと考えます。
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