受ける電話のスタートラインから、ようやく第一声を名乗るところにまで到達しましたが、さあ、ここからが更なる気合の見せ所となります。
そこそこ大きな会社や、電話が営業の生命線くらいにお考えの会社では<電話応対マニュアル>がきっちり作成されており、当然のことながら第一声をどのように名乗るかがソレこそ時間帯別やら部署別などで明文化されています。
たとえば、始業から午前10時頃までは社名の前に朝の挨拶をセットにして言うパターンは案外、多く『おはようございます、○○会社です』という具合。
午前10時を過ぎたあたりからは『毎度ありがとうございます』や『お電話ありがとうございます』という定番フレーズに変化して終日を駆け抜けます。
あるいはスッキリと社名のみを名乗るのものとして『はい、○○産業です』
この場合、とても大切なポイントは『はい』という返事の有無とその言い方になります。ご存知の方も多いと思いますが、電話が繋がった瞬間に流れてくる声は実は聞き取りにくいものです。つまり勢い込んで呼び出し音が鳴ったか鳴らないかのタイミングで取った受話器に向かっていきなり会社名を名乗ったような場合は後半の『、、、です。』しか聞こえないということがあったりします。
そこで通話可能状態の確認の意味合いも含め、聞きやすさのための間を意識して受けるのが『はい』という一息に込められた思いなります。
『はい』は決して『はーい』と間延びさせず、短く切ること。言い方は当然、明るくさわやかに。普段の声よりは少し高めのトーンで言うことはこの際、社内で周知徹底したい課題です。なぜなら、これが会社の雰囲気を伝える最初の言葉であり、よしんばそれが掻き消された音になったとしても、それに続く社名を名乗る声の明るさを引き継ぐ重要な役割を担っているからです。
明るく活気を感じさせる第一声に本気の執念で挑みたいものです。
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