2007年3月1日木曜日

聞き耳効果

巷に蔓延するおかしな敬語やその使い方がそこかしこに散見されつつ、一向に改善軌道にギアチェンジできない理由のひとつはそのときその場の現行犯摘発型指導が徹底できないからではないかとかねてより睨んでおります。

その意味で職場の<聞き耳習慣>は相互点検機能として、思いのほか実践的かつ効果的なので、この際、気合を入れて取り組んでみませんか?

しかも今日から、新しい月なので、タイミングとしてはバッチリです。
そうすることで、春4月に新入社員を迎える頃になってあわてて俄か繕いの建て直しに悪戦苦闘することもなくなりそうで、まさに一石二鳥の挑戦かも。

ちなみにここ数年でやたら増殖中の気配が濃厚なものとして、電話応対にまつわる気がかりな物言いがあります。それは自分の名前の名乗り方です。

つい先日も大手旅行社を訪ねた折、カウンター越しに航空会社とチケットのやり取りをしてくれた若い男性担当者が電話の最後に『私、○○と申しました』と名乗るのをこの耳ではっきりと聞きました。

実はすでに同様の光景を何度か体験しておりますので、衝撃はさほどでもありませんでしたが、初めてこれを耳にしたときには『旧姓が○○さんだったの?じゃ、今はなんてお名前なの?』と思わず訊ね返してしまいました。

しかし本人が言わんとしているのは、そういうことではなくて『私は○○と申します。只今の件、確かに○○が承りました』ということのようです。

これっていうまでもなく、完全な間違いですが、そういう事態にかなりの大手旅行社でも気付けない体質、すなわちそういう職場環境こそが問題ではないでしょうか?多くの良識あるお客様はこうしたあまりにもお粗末な事態に口をあんぐりさせながら、つける薬はないわ!と早々に接点放棄を決め込むか。
とにかく関わりあいにはなるまいと知らん顔を決め込むか。

電話応対のみならず、職場での相互点検機能の構築が如何に重要で急務かをこの一例を持ってお気づき頂ければと切に願う次第です。

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