その日になって急に何かを考えるのはとても難しいので、少し早めに話題にさせて頂きますが、6月6日は何かを始めるのに実に良いタイミングです。
ご存知の通り、芸事は6歳の時の6月6日から始めるのが最も良いとされています。そこから広く、習い事全般をはじめるのに最もふさわしい日と言われるようになり、さらに転じて昨今では、お幾つであろうとも、この日に何かを始めると気のせいか上手く進展するようにそこかしこで言われ始めております。
ちょっとした縁起担ぎ気分ではありますが、1年の計の元旦に決意しつつも3日坊主で投げ出したことや、最近ちょっとルーズになってしまっていた何かをこの際、気合いを入れなおす好機として捉えてみては如何でしょうか?
今日は2日ですから、この数日の間にそんなこんなをゆっくりと思案なさってみませんか?現状を静かに眺めつつ、夢に照らして計画を立てる、練る。
ただ突っ走っているだけでは見落としてしまう重要課題がそこにはあります。
そんな時よく思い出すのが<きこりとのこぎり>という寓話です。
《 森の中を歩いていると一生懸命に木を切っている<きこり>に出会いました。少しずつ近づいて行くと、きこりの手元ののこぎりからキーコキーコと切れ味の悪い音がします。さらにもっと近くによって見ると、きこりの手にしたのこぎりがずい分くたびれているのが見て取れます。刃こぼれもしているようだし、錆びついてもいます。そんな切れ味の悪いのこぎりでは頑張っている割に効率はよくはありません。それなのに一生懸命無心でのこぎりを引くきこりに思わず、声をかけてしまいます。「手を休めて、のこぎりの手入れをしたらどうですか?きっと飛躍的によく切れるようになって仕事がはかどりますよ」
ところが仕事を邪魔されたと思ったきこりは、その手を止めることなく言い放ちます。「余計なお世話だ、今日中にこの木を全部きらなきゃいけない、そんな時間はない」そしてただ黙々とのこぎりを引き続けます 》というお話です。
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