タイトル:マズい日本語レストラン
著者:樋口裕一
出版社:雑誌オレンジページに連載中の単行本化
1、260円(税抜)
京都を拠点にしながら東京でも<料理教室>を主宰されている郷土料理研究家の先生に初めてお会いしたのは、たしか昨年の秋の初めの頃でした。
名刺交換とほんの数分の立ち話程度の出会いでしたが、別れ際に「いつでも遊びにいらしてくださいね!」と掛けて頂いた言葉が実にスンナリと耳に響き、その折を楽しみにしつつ、あっという間に半年以上が経過しました。
さて、ひょんなことから、先週唐突に事態がバタバタと急展開して、その先生のご自宅兼お料理教室に初めてお邪魔する機会を頂きました。
お邪魔する名目はむろん、<お料理教室の見学>ということですが、とにかく<美味しい>というお番菜を何はともあれ頂けるチャンスに対して、ここぞとばかりに積極的に飛びついたというのが本音です。
約束のお昼時間にお訪ねするとそこには先生のご指導の下に10名を越す生徒さんたちが手際よく作られたお料理がいくつもテーブルに並び、それをちゃっかりご馳走になりますという舞台装置がしっかり整っておりました。
さらに、そんなお得な役どころの御仁が他にも数名いらっしゃり、思いがけず新たな出会いも頂きながらやけに楽しいランチタイムがスタート。
どうやらこの席には毎回様々なゲストがお越しになるようで、その顔ぶれは名前を聞いてビックリ仰天!というような方々ばかりでした。
場違いもはなはだしいとは思いつつ、うわさに違わぬ美味しい料理に感心することしきり。月初めのお朔日の食物はまさに身体のことを慈しみ、身体を養うための知恵と工夫に彩られたものばかりで、素直に感動いたしました。
そこで本日は<食>を舞台にしながら<言葉使い>の課題を問う1冊をご紹介いたします。
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