2006年8月16日水曜日

『おおきに』は魔法の言葉

【京のおもてなしハンドブック】の制作プロジェクトがスタートしたのは、確か平成10年のこんな残暑厳しい頃、、と記憶しています。この時のメンバーの方々との交流は今も変わらず健在で、かつ刺激的でもあります。

おかげさまでハンドブックそのものも『おもてなし向上セミナー』の副教材として、色あせることなく、現役でバンバン活用させて頂いています。
流行廃りの変化が異様なほど速い昨今にあって、8年の歳月を経て、変わらぬ価値を提供出来ることに、当事者が一番驚いていたりして、、。
さて当時、編集作業を通してある日、唐突に『ああ、、、そうか!!』と眩暈のように閃いたことがあります。(メンバーは皆、単なる錯覚だと言ってました)
そして年を追うごとに『絶対にそうだもんね!!』と秘かに個人的に、確信化しているテーマがあります。
それは観光都市・京都の千年を越す歴史を為し得た理由のひとつが【京都弁の貢献度!にあり】というものです。

感謝の気持ちを表わす日本語は『ありがとうございます』ですが、これを京都弁では『おおきに』といいます。この言葉を私流に分解すると『おおきに、い』となります。つまり、昨日、ご提案した言葉の最後に『い』を足す!これがすでにしっかり出来上がっている、なんとも完成度の高い見事な言葉なのです。
感謝の気持ちとその思いを表わす言葉がセットアップされて顔の表情までもにこやかに演出する!その総合力において訪れる誰をも心地よくさせる。

京都にあって『おおきに!』は魔法の言葉と信じて止まない所以です。

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