昨日からある大きな研修会がスタートしました。約3週間、ほぼ毎日、午前午後に1回づつ、約50名の方々を対象に【感じの良い話し方のコツ】というテーマで取り組んで参ります。おかげさまで初日を無事に楽しく務めさせて頂いた率直な所感は、やっぱり聞き手の姿勢は大事だな!という願いにも近い感謝の思いです。『 話すは自然 聞くは教養 』の言葉通り、聞き手が良ければ話は自然におもしろおかしく回ってゆくようです。
ところが講演やセミナーなど不特定多数の聴衆の一人であるとき、どうも人は思いの他、感じの悪い雰囲気を平気で漂わせがちではないでしょうか。おそらく本人にさして悪気のないケースが多いようですが、叶うならばお互い様の快適のために真摯な聞く姿勢を獲得したいと願う次第です。
そういえば、この春に著名な作家の特別講演が京都国際会議場で行われたとき、
ソウソウたる企業のお歴々が平気で居眠り、腕組、あくび連発を重ねておられた姿に結構ショックを受けた記憶が蘇って来ました。いくらなんでもその作家先生に申し訳ない!という思いと大の大人が、恥ずかしいな!という思いとちょっとは相手の立場に立たんかい!という憤りとそんな態度で本当にいいんかいという哀れみにも似た気持ちが、微妙にブレンドされた気分でした。終始、寝っぱなし!だった私の先輩も『だって、、、いつもおんなじ話やし、、、本にも書いてあることやったぞ』と寝起きの妙にさっぱりと清々しい顔でのたまわっておられました。
たしかに、面白くない話や下手な話に付き合わされる迷惑は精神衛生上からもはなはだ被害甚大ですが、それでもあからさまに敵対的動作に身を委ねてしまってよいのかというあたりは、たしかに教養が問われる課題でもあり、良い対人関係構築への根本姿勢に照らして厳に慎みたいと受け止めています。
話す側からすれば、うなづいてくださるだけでどれほど有難いか、どれほど励みになるか、声を大にして申し上げたく思います。そこでめざせ、聞き上手。
ここでは良い対人関係のための1対1の場面での聞き上手の5つのステップをご紹介します。まず1番目は顎を使ってしっかりうなづく。(これだけはいつでもどこでも活用できますね)2番目は相槌を打つ。3番目は相手の言葉を繰り返す。4番目は共感する。5番目は質問する。
身近な聞き上手の方を観察してみてください。きっと見事にこのステップで誰かの話に身を乗り出しておられるはず!まずはうなづき上手から!
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