気心の知れた、楽しい仲間と一緒に居る時、私たちは『あははは!』と大きく口を開けて『あ』の口で笑います。そこにほんの少し遠慮が加わると『えへへへ』と照れ笑いに変わります。さらに何某かの思惑やら遠慮を伴う距離感が含まれて『いひひひ』とご機嫌伺いの笑いに変わり、さらに心の中の垣根が高くなって気取りが加味されると『おほほほ』とオスマシの笑いになり、最後に『うふふふ』と含み笑いで、自分ひとりの思い出し笑いや、相手との相当な距離感を感じさせる笑い方になります。
こうして眺めてみると笑い方一つにも私たちの心の中の本音が驚くほど表われていることに気付きます。つまり、私達の口の開放度は見事に心の開放度に比例するということになりますね。
そう考えてみれば、アレコレ思い当たりませんか?確かにいくらフレンドリーな対応が大切だから、といっても初対面でいきなり『がははは、わははは』ではいくらなんでも失礼を通り越して無礼ですし、そうそう大笑いするテーマもみつからないはずです。かといって何を聞いても『うふふ』モードの含み笑いばかりでは小ばかにされているような不愉快さを感じます。
このことを初めて研修で学んだときの驚きは今も少しも色あせていません。
そしてあらためてしっかり口を開けて話すことの重要性がストン!理解できた瞬間でもありました。口をしっかり開けて話すことで、聞き取りやすい言葉と共に貴方を受け入れます!と心の扉が開いていることを伝えていたのです。
反対にまるで口が開いていないかのようなモゴモゴ、ぼそぼそとした話し方では言葉が聞き取りにくいだけでなく、心が相手を拒否しているかのようなメッセージを伝えてしまうことにもなりかねません。
しっかり口をあけて、手に入れるものは思いの他、貴重な気がしませんか?
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