2006年11月4日土曜日

オトマネ言葉

やはり地球温暖化の影響でしょうか、11月とは思えない穏やかな気温の毎日。市内各所の紅葉の見頃もこれでは月末から12月初旬になりそうな気配です。

先日、ご紹介した擬態語、すなわち【アリサマ言葉】でこの陽気を表現すれば、『ポカポカ!』がぴったりきますね。さて、擬態語とくれば、忘れてならないのが擬音語。こちらもナイスコミュニケーションのためには非常に有効な武器のひとつになります。

擬音語は【オトマネ言葉】と解釈すれば、グッと身近なものに思えてきます。
たとえば、落ち葉が散る風情をオトマネしてみると、はらはら!でしょうか。
穏やかな風はそよそよ、激しく吹き付ける風はビュビューとか、ゴウゴウ。
強い雨はザアザア。静かな雨はシトシト。雪はしんしんと降り積もり、その空気の冷たさの中、手足の指先がジンジンと痺れてきます。

水道の蛇口から勢いよく、水がザアザア!と流れています。そこで水道栓を少し閉めると水の流れはチョロチョロに変わりました。さらにもう少し、水道栓を閉めると、蛇口からはポトン!ポトン!と水滴が流し台のシンクに落ちて音を響かせることになります。

さて、ここでオトマネ言葉力の点検です。
この水滴の落ちるところにアルミホイルを置いてみると、その音はどんなふうに変化するでしょうか?実際に試してみる前に、頭の中でイメージをしてみてください。これがオトマネ言葉を鍛えるためのひとつのドリルでもあります。

水滴の音はポトン!ポトン!からパラン!パラン!に変化しますね。

オトマネ言葉やアリサマ言葉が担う役割は、まるで実際に体感しているような臨場感と目の前で繰り広げられているようなビジュアルな効果に集約されます。

何かの情報に関する、伝達精度を飛躍的に向上させる手掛りとして、擬態語と擬音語を意識して上手に活用し、胸に溢れる想いを滑らかに他者に伝えることが出来る、基礎体力を培っていきたいですね。

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