2006年11月27日月曜日

心が伝わるお出迎え

【おもてなしのマナー】のための環境整備である<しつらい>や掃除力に磨きをかけることが出来たら、一応ハードの側面はクリアしたことになります。
たまたま!ではなく、いつもきれいで快適!を目指して、BGMや香りの空間演出等もふまえて、意識して日々、準備万端を継続せねばなりません。

そこからいよいよ【ソフトなおもてなしの対応力】が問われることになります。

会社の場合も自宅においても、お客様をお迎えするというおもてなしにあっての基本的な姿勢に変わりはありませんが、プロセス毎に特に気をつけたい課題を取り上げてみたいと思います。まずは【お出迎え】のステージです。

『いらしゃることを心から楽しみにしていた』という想いを相手に伝える方法論はいくつもありますが、それが初対面の方の場合は!とか、懐かしい方の場合は!とか、あるいは親しい方へのサプライズは!という具合に事前にどれだけ相手のことを考えていたかが、相当見えてしまうのがお出迎えの瞬間です。

自宅の場合など『駅に着きました』と連絡が入ったら、行き違いにならない程度にお迎えに出かけてみるのも嬉しさが伝わりますね。
あるいはマンションなどではエレベーター前までお迎えに出るだけでもかなり暖かな歓迎モードが伝わって、そこから始まる時間が愉しみになります。

会社の場合は規模により対応は様々ですが、正面玄関でお待ちしていたり、応接室の前で待機していたり、歓迎しているならば、その気持ちが相手にストン!と伝わるような眼に見える実践での工夫が欲しいものです。

以前、とても仲良くしていた、ある料理屋のご主人は、お商売柄もありますがとても歓迎上手な方でした。ある年のお正月にご自宅にお邪魔した折のこと。お部屋に案内して頂き、着席した途端に『前方の窓の外にご注目ください!』と言われ、何事かと眼を凝らしたら、中庭の先の2階の子供部屋の窓から当時はまだ小さかった子供さんたちがエイ!と垂れ幕を垂らしてくれました。
そこには『歓迎!ようこそ水谷様、ごゆるりと!』と大きく見事な筆文字。
おもてなしの心を眼に見える形で教えて頂いた瞬間でした。

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