たしか、上賀茂にあるMKタクシーさんの京都本社ビルの食堂は社員だけでなく、一般市民にも開放されていて安くて美味しいらしい。バイキングスタイルで食べたいだけ!頂ける仕組みだそうです。但し、自分がお皿に取った食べ物を残したら罰金!というユニークなルールで運営されている点が注目だとか。
さて、食べる分だけ頂く!という基本マナーが世の中ではどれほど徹底されているのでしょうか?会社の食堂などの光景を思い出してみれば、きれいに空になったお皿より、適当に取って残したことも多々あったような、なかったような、、、。遠い記憶に向き合えば、食べ物を粗末にしちゃいけません!とごはん粒ひとつも残してはいけない躾の時代に暮らしたはずなのですが、、。
いわんや、好き嫌いなど言ってられなかった事実はどこにも面影がありません。
あくまでも個人的体験に裏打ちされた持論のひとつとして【食べ物の好き嫌いは対人関係のソレに比例する】と思っております。
食べ物に対して、あれ嫌い!これも嫌い!と好き嫌いの激しい人は、対人関係においても同様な傾向が大いに見受けられると思いますが、如何でしょうか?
作家の重松清さんがいつだったか新聞のコラムの中でこんなふうに書かれていました。【まだ小さい娘がほうれん草は苦手!と言う。ほんの少し前までは嫌い!と言っていたはずなのに。どうやら、「嫌い!」というと「好き嫌いはいけません」と叱られるので、言い方を変えたらしい。幼いながらになんと知恵があるものかとつくづく感心してしまった!】
嫌い!といってしまうと確かにそれ以上、取り付く島なし、万事休す!ですが苦手!と言われた場合は、いささか受け止める側のモードが変わる気がします。
「そっか、苦手ならしょうがないか!」みたいな感じは、きっぱり拒絶、拒否されないからこそ生じる穏やかな苦笑いで引き下がる図とでも申しましょうか。
いやはや言葉はやはり魔物です。言いたいことをどう言うか。言い方ひとつで
毒にも薬にもなる言葉に苦手意識を捨てて、謙虚に向き合いたいものです。
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