京都御所の中は基本的に砂利道なので、歩くのも走るのも案外負荷がかかります。そこを自転車で走れば、場所によっては厚い砂利にタイヤが引きずられるような格好で、よろめくこともしばしば。そうした日常的な歴史の積み重ねの結果、御所の砂利道には自然発生的に自転車走行ルートが出来上がっています。
つまり、自転車が走るたびに砂利が少しづつ弾き飛ばされて、砂利の下の地面が顔を除かせた分、かなり走りやすくなっている道!という次第。
この自然ルートは概ね、東西のゲート間に形成されています。西の烏丸通り(今、この通りには迎賓館通りという別名がつけられています)から東の寺町通りまで、あるいはその逆に進路を取っての通勤、通学などの生活道路でもあります。
我が家にあっても時折は自転車で、あるいは徒歩で、そしてそろそろシニア世代に突入の愛犬のお散歩ルートでもあります。よくしたもので、ワンちゃんにしても分厚い砂利道はどうも歩きにくいらしく、フト気が付くといつのまにかちゃっかり、砂利の薄い自転車ルートの上を歩いております。
そして、この便利な自然ルートでもやはり【公共マナー精神】が問われることがしばしば起こります。すなわち、それはかたや東向きに走る自転車、かたや西向きに走る自転車のすれ違いざまの光景です。
見晴らしの良い御所の中だけに向こうから走ってくる自転車の姿は相当離れた場所からも認識できます。故にごく自然な光景としては双方がすれ違う少し手前あたりから自転車ルートを相手に譲り合って行き交うものとなります。
ところが現実にはどちらかが避けたルートをイケしゃあしゃあと我が物顔で走り抜ける姿であったり、反対にどちらも道を譲らずに危ない!という接触直前まで突進してゆく姿であったりします。
人生を生きてゆく上で、何が何でも譲れないものが誰にもひとつやふたつ有るのは当たり前ですが、それは決して自転車ルートではないはず!ですよね。
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