『ご趣味は?』と聞かれることがほとんどない昨今、これって新しい出会いがないからでしょうか。いえいえ、むしろ、ネットワーク作りに奔走した昔に比べれば、随分簡単に実り多く、意義深い出会いに恵まれる今日この頃です。
気が付いたら聞かれないだけでなく、こちらもあまりそんなことを聞かないというか、そういう聞き方をしなくなったことに気づきます。
考えてみれば『お仕事は?』『お年は?』『ご家族は?』も同様ですが、かなり尋問系の取り調べモードの聞き方であって、初対面であれば尚更、良い対人関係作りとは反対の路線にある課題かもしれません。
さて、趣味のひとつにこの季節ならではの【編み物】があります。
昔はよく会社の昼休みなどにやおら編み物セットを持ち出して、セッセと手編みセーターなんかに取り組んでおりました。当時は出張など長い時間の列車の中は絶好の編み物タイム。そのせいで倍ほどに膨らむ荷物をものともせずに車中で編み物が大きな愉しみでもありました。
習慣とは怖いもので、どうせなら日頃の通勤車中も編み物タイムにもってこいとばかり、気が付いたら当時の交通手段のJRの行き帰りにも席に座れたら即、編み物という勢いになってゆきました。
ある日、通勤のJRの席で編み物に没頭していたら、突然、車掌さんから
『車内で編み物はおやめください』とお叱りを受けました。一瞬、たじろぎましたが、『なぜ、ダメですか?』と伺うと『突然、急ブレーキが踏まれることもあります。そのとき、向かい側の席の方に編み棒が突き刺さったらどうしますか』と問い返されて、ストン!とやってはいけない理由が理解できました。
以来、明快な理由は大いなる説得力を持つことを自認する手前、未だにそれが見つけられずに悶々としているのが公共交通機関の【化粧・化粧直し】の問題です。『何を恥ずかしいと思うかが文化である』とどなたの弁かは失念しましたがそろそろ本気で向き合う覚悟が求められる重大な課題と受け止めています。
アカンもんはアカン!これで変わるなら、苦労はないのですが、、、。
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