2006年11月28日火曜日

案内の基本動作

しっかりと歓迎の意思をあらわすことがお出迎えの極意なら、その成果を心地よく引き継いでゆくために【滑らかなご案内】が次に問われる課題になります。

自宅の場合は玄関から応接室やリビングまでの距離が短いので、そんなに難しくありませんが、会社の場合はいくつかのポイントやコツがあります。

たとえば、応接室までたとえ少しの距離でもご案内をする場合はお客様との関係において、どこをどう歩けばよいのかという課題が浮かんできます。

原則は案内する者がお客様の先を歩きます。時々、お客様優先を意識しすぎて後ろから付いて回る形で案内されることがありますが、見知らぬ会社の中にあってはいい迷惑。その都度後ろから『その先を左です』『しばらくまっすぐどうぞ』では、案内ではなく、指示されてるような按配です。
なので要注意。

案内の原則はお客様の2,3歩くらい先を歩きます。この時、ポジションはお客様の左前方となります。これは俗に言う『あの人の右に出る者はいない』になぞらえて、失礼のないように意識して左前方を歩きます。

長い距離をご案内する場合は時々、振り向いてお客様がちゃんと後ろに付いてきておられるかを確認しますが、この時にはお客様の顔ではなく足元を見るつもりで振り向くと、その都度、眼が合ってギクシャクすることもなく、それでいてしっかりと様子に気をつけている配慮が伝わります。

こうした気配りがいっさいなく、ただスタスタと先導するのでは、ロボットと同じ。ご案内の仕方ひとつにも相手のことをきちんと考えている姿勢が、やはり眼に見える形で表わせるものだということに気づけますね。

応接室に到着したら、手前に引くドアの場合はドアを開けて『どうぞ』と一言添えて先にお入りいただきます。中へ押すドアの場合は『お先に失礼致します』と先に入って、くるりとお客様の方に身体の向きを変え、ドアを押さえてからお客様を招き入れます。
案内ひとつもちゃんと練習がいりますね。

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