【おもてなしマナー】のステージがやっと応接室に到着しましたが、これで完了『さあ、退散』とはまだ参りません。自宅ならここまで来れば、フランクなおもてなしの雰囲気に一気に移行したいところですが、会社の場合はここでもいくつかの【おもてなしのためのポイント】があります。
ひとつはお座り頂く席へのご案内です。自宅で親しい方の場合は『適当にどうぞ』とか、『お好きなところにお掛けください』でも許されますが、初対面の相手や会社での基本は迎えたほうがお客様に上座の席をおすすめします。
だいたい和室でも洋室でも基本的には入り口に遠い席が上座になります。
和室の場合、床の間の前が上座。洋室の応接間では上座に長椅子、下座に肘掛椅子が配置されていますが、最近はすべて一人がけスタイルのものや、ドアや窓の位置によって上座がわかりにくい場合もありますので、あらかじめ社内で情報を共有化して、どこが上座かしっかり理解しておかねばなりません。
その上座の席をお客様におすすめするときには『どうぞこちらの席にお掛けになってお待ちくださいませ』くらいが言えれば、上出来ですね。
またこれからの季節にはたいていコートをお持ちになっていますので、席にご案内したら、続けて『コートをお預かりします』という段取りになります。
コートは両手で受けとめて、丁寧に扱いながらコートハンガーにかけたり、
あるいはロッカーの中に入れます。
ここまで出来たら、ひとまず応接室を退出し、お茶のおもてなしに移行することになりますが、何も言わずに出てしまうのはいかがなものでしょうか?
せめて『ただいま、お茶をお持ちいたします』とか『担当の者がすぐにまいりますので少しお待ちくださいませ』と挨拶の言葉を語先後礼<言葉を先に相手の顔を見てしっかり言ってからお辞儀動作を行う>で実践して退出できたら、しっかりした会社だな!と見事な好印象の獲得につながる次第です。
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