携帯電話の普及により電話をかけてこられる状況は飛躍的に拡大しました。
急ぎの連絡であれば外出先からはもとより、電車の中や乗る直前もあります。
そうした相手の状況を相当に慮る(おもんばかる)視点やら対応が出来ているかどうかが見え隠れするのが保留音への向き合い方かもしれません。
恐らく悪気なく、取り次ぐことが最優先となり、保留音状態の実態への把握やら気配りはあまり為されていないのが正直な現状ではないでしょうか。
聞かされる側になってみれば、時間の経過と共にイライラ感が高まるのは当然の成り行きですが、聞かせている側がそれをどれほど意識しているかどうか。
なぜなら聞かせる側においても悪気なく多種多様な事情が存在するからです。
今、目の前にいたから取り次ごうとしたその矢先に、誰かに呼ばれて席を立ってしまったとか、その刹那に他の電話が掛かってしまったとか。
あるいはすぐ戻るからとその電話に出るための資料を取りに行って、一向に戻ってこないなどと言う不可解な事態もなくはありません。
まるで意図的なシナリオのなせる業のような状況が得てしてごく普通の日常に再現され、おかげで取り次ぎ役の仕事はまだ完了していないことになります。
かくして保留にした電話をどうすれば良いのかは、そのときその場で対処の方法論が異なりますが、何はともあれ、30秒以上待たせてしまうようなら、保留を一旦解除してお待たせしているお詫びと事態の説明をする必要があります。
その上でまだお待ち頂けるのか、掛けなおさせて頂くことにするのか。
絶対にほったらかしにしないと決意するだけでも取り次ぎにまつわる不測の事態や不祥事はかなり避けて通れることになります。
決してあってはならない事態の筆頭は保留にしたまま、その電話が誰にも繋がれずに放置されてしまうという最悪の事態ですが、これが案外、あったりして。
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