2007年3月15日木曜日

姿勢への評価

今時、専任の電話交換手を置かず、各職場のダイヤルインが一般的なご時世だけにスムーズな<取り次ぎ技>は全社員の必須課題とも言えます。
あらためてその定番フレーズをまとめてみますと、ざっとこんな感じ。

●はい、営業1課の田中でございますね。少々、お待ちくださいませ。
●はい、ただいま田中に代わりますので少しお待ちください。
●はい、ただいま田中に電話を回しますのでしばらくお待ちください。

あらためてながめてみると、<取り次ぎ>の言い回し表現自体はそんなに難しいものではなく、それゆえにむしろ言い方による課題が気になるところ。

幸い慣れていない間はとにかく一生懸命に間違えないように真剣に言葉に向き合っているため、自然と丁寧さが漂います。ところが毎日、使っていれば当然上手に言えるようになり、この頃合が大きな分かれ道になりそうです。

その意味では言い慣れてきた時期に合わせた<言い方への注意>情報と、以降は定期的にその課題においての点検機能の確立が求められることになります。

スラスラと淀みなく言えることと、その言い方が丁寧かつ感じが良いことは時にイコールでないことを強く認識しておかなければならない関所です。

たとえば、お飾り程度に使っている<少々>という言葉は、ともすれば早口になりがちで、その分冷たく聞こえてしまう言葉だとお気づきでしょうか?
忙しそうな雰囲気の中では時には迷惑そうにさえ聞こえ、『すみませんね、ご多忙時にお電話なんかしてしまいまして、、、、』と卑屈気分を堪能できたりします。

言葉に対して常に丁寧に向き合うことが難しいのならば、はじめからその言葉を使わないと言う選択肢もあれば、心を込めて使いこなすために相互の点検機能を磨き上げると決意する選択肢もあります。

言葉とその使い方にどれほど真剣に向き合っているか。何気ない応対の優劣の手掛りは実はそんな姿勢に対する結果の評価だと思い至ります。

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