2007年3月26日月曜日

柔らかな受け方

不在対応において、『お急ぎでしょうか?』と尋ねた場合、往々にして多いセカンドアンサーは普通に予想される二者択一の『いいえ』ではなく、実は『どちらともいえない』だったりいたします。

考えてみれば、確かに用があるから電話をかけているのですが、それが超緊急事態なのか?と問われれば、きっぱりイエス!と言い切れる確率はそれほど高くありません。むしろ、少ないのが本当の処かも知れません。

が、しかしそこは人間心理の微妙な部分でもあり、たいした用事ではないということを公言して憚らないような『いいえ』という返事は瞬時には返しにくいものでもあります。そこで、ついモゴモゴと言い淀んでいるうちに、それがイエス、ノー以外の答えとして『いや、その別に、、、』という存在となります。

さて、そうした気持ちや気分に対しても、どう当たり障り無く向き合えるかが、すなわち社会人としての対応力の真骨頂でもあります。

間違っても『はあ?』と小ばかにしたような聞き直しや、咎めたてるように『どっちなんですか?』などと煮え切らない相手の反応に大人気なく詰め寄るのではなく、概ね了解の姿勢でやんわりと受け止めたい。

この気持ちを表す時に便利なのが『さようでございますか』という言葉です。

使い方としてはこんな感じになります。
●田中は午後2時に帰社予定ですが、お急ぎでしょうか
○あっ、そうですか。特に急ぐってことでもありませんが、、、。
●さようでございますか。では戻り次第、こちらからご連絡させて頂くということでよろしいでしょうか?
○はい、それでお願いします。

あくまでも受け手が主導権を握りつつ、滑らかにかつ感じよく対応する電話応対の時だけでなく、商談時のあいづちとしても大いに活用したい言葉です。

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