2007年4月14日土曜日

型破りのためにハマル

芸事にしてもスポーツにしても長い歴史の中で積み上げられてきた世界の中で、共通して言えることは、その基本形をまずはしっかりマスターすることが間違いなく上達の秘訣ということのようです。

この上達のための非常に効率の良いプロセスを「型にはまる」と申します。
型にはまって、その通りに出来るようになることを<型通り>と言い、そこまでにはそれなりのうんざりするような単調な繰り返しが必要です。

耳で聞いている分には、いとも簡単な言葉も、実際に言うとなればメチャ難しいのは電話応対の定番フレーズで十分、ご理解くださったはず。

受話器片手ににこやかに対応しながら、スラスラとメモを取り、まるでテープレコーダーのように見事に伝言を復唱し、「承りました」や「喜んでお引き受けいたします」などという一言がさらりと難なく言えるようになるまでには、やっぱりそれなりの時間と練習が必要ということです。

そういえば、「型にはまる」プロセスが如何に重要であるかを強調する表現として「形無し」と言うのがあるくらいですから、いろいろ文句はあってもまずは型通りに従ってみるのがビジネスマナー上も対人関係上も得策と言えそうです。

その結果、いつかは<型破り>と言われるようなオリジナリティ溢れた技を生み出す!というのが、どうも最も賢いやり方だということを身をもって学ばせてくれたのが長いサラリーマン生活の日々でした。

特に電話応対などは昔に比べれば、電話そのものへの抵抗感は飛躍的に薄れ、場数的経験だけは相当、積んできているだけに、社会人としての決まりごとにどれだけ素直に耳を傾け、その<型にはまる>ことが出来るか。

問われているのは、その切り替えへの柔軟性なのかもしれません。
自分なりの言い回しではなく、ビジネス電話の言葉の型にはまってますか?

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