何某かの用件があって、これから電話をかけるときに<言うべきこと>を素材としてポストイットに書き出し、それを並べ替えながら、簡単な話の流れを決めるということは、つまり<話の構成>を考えることになります。
この<話の構成力>という能力はお気づきの通り、何も電話応対にだけ求められるものではありません。むしろ日常会話の中でこそ必要であったり、あるいは商談や会議さらには研修会やセミナーなど、<要領よく話す>と言うことの大元の力として非常に重要な能力のひとつと言えます。
これが<かける電話>の準備段階において日々、鍛えられるものだとするならば、こんなに効果的かつ有益な挑戦は他にはないとさえ思えるはずです。
となれば、初期投資としてのポストイット代も高いどころか、ずいぶん安い!必要経費じゃないかと!大幅にものの見方は変わりますね。
<話の筋が見えない>とか、<何が言いたいのかわからない>とか、<いつも話が思わぬ方向に飛んでいってしまう>とか。わかりにくい話の様相は一見すると人それぞれのようではありますが、実際の原因はやはりこうした基礎の準備不足という共通項にしっかり根ざしていることになります。
そしてこのことはやがて人に何かを指示したり、指導するときにも間違いなく問われる能力であり、長い年月をかけなければ完成しないその初めの一歩がここにあることに是非、真摯に向き合いたいと思います。
「まず、先日の御礼を言う。次にこの話をして、その中でこの質問を投げかけ、その反応によってはこの話を持ち出し、意向を確認する。その結果、このお願いをする、あるいは提案をする。最後は先週の展示会の盛況振りに感心したことをお伝えして終える」というようなストーリーを考えることになります。
対面の商談ならば、このポストイットメモを持ち出すわけにはいきませんが、電話応対なればこその見えないと言うメリットをしっかり活用したいですね。
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