2007年4月27日金曜日

伝言のリスクヘッジ

<受ける電話>の重要なテーマとして、確かな伝言の受け方にしっかりと向き合ってきましたが、<かける電話>というスタンスで見れば、不在相手への伝言姿勢は単純にその反転という具合で整理がつく代物ではありません。

「よろしければご伝言を承りますが?」と言われたら、<この連絡で伝えたかったことの主題に絞る>ということを肝に銘じておきたいものです。

せっかく伝言を聞いてくれるのだからと、まるで本人に話しているつもりのような詳しく長い伝言はいろいろな意味で危険を伴います。

なぜならば、<受ける電話>で練習したことを思い出してみれば、即、合点がいくはずです。つまり長く、複雑な話は聞き取るほうは大変だからです。

となれば、あれもこれもと詳しく述べないのが重要な原則です。
長々と話せば話すほど、伝えたいことが伝わらなくなる可能性が膨らんでゆくことをしっかりと認識しておきたいものです。

特に微妙なニュアンスはまず伝わらないと心得、<言わない!>が鉄則です。

たとえば、舞台のチケットを貰った御礼の電話で、「とても良い舞台で楽しかった。演出も素晴らしかった。但し、たまたま前の席の方が大柄で、おかげでちょっと見えにくかったのが残念でした」というような伝言はおそらく正確には伝わらないものです。ちょうど伝言ゲームなどで3人目あたりからは微妙に別の話になっていってしまうようなものです。

下手をすれば、「良い舞台でしたが、見にくい席だったそうです」と伝えられて、御礼の電話どころかクレームの電話に変化してしまう危険だってあります。

故に<舞台の御礼の電話でした。またご連絡します。>に絞るべきです。
電話の伝言に限らず、<感じたこと>や<詳しいこと>は原則、本人に直接言う癖付けが、意外に重要なラッキースタンスと心得ておきたいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿