京都御苑の東、丸太町と今出川のちょうど真ん中あたりに
萩で有名な梨木神社があります。
ここはご存知の通り、染井の井戸の名水が人気で、このお水を頂くため
朝早くから夕刻まで人の列が途絶えることがありません。
このため寺町通りは1日中、不法駐車が絶えませんが、
沢山のお水を運ぶ側からすれば致し方ない事情でもあります。
我が家がこの地に居を構えて、ちょうど10年になりますが、
毎日お水を汲みにこられる多くの方の姿を見るたびに、
あらためてここのお水の人気の高さに驚かされます。
そういえば、梨木神社の西側には御所との間に鬱蒼とした木々に覆われた
静かな道があり、そこでは毎朝6時半からラジオ体操が行われています。
1年365日、真冬も真夏も変わることのない光景に
時々ズシンととてつもない重みを感じたりいたします。
どこからともなく人々が集まり、そして去ってゆく朝のひと時と
その空間にはなんだか悠久の時間の醍醐味が広がります。
今からの季節は特に清々しい気分が味わえるので、こっそりお薦めです。
さて、その梨木神社のお向かい。寺町広小路を上がった東側にある
盧山寺方丈で7月1日から31日まで
<源氏物語千年紀の雅・木版本源氏物語展>が開催されております。
毎日午前9時から午後4時まで。
このお寺が最も賑わうのは年に1度、真冬の<節分>の折ですが、
今は桔梗も見頃を迎えていますので、京都流の皆さん、ぜひどうぞ!
はるかな歴史のかなたで、かの紫式部が「源氏物語」「紫式部日記」等の
大部分をここで執筆した記録を実際に眺めるチャンスです。
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