2007年7月11日水曜日

力不足ですので!

昔から梅雨と言えば、6月というイメージが出来上がっておりますが
実際はどう考えても6月中旬から7月中旬の1ヶ月を意味していそうです。

これまた、地球温暖化のせいで微妙に時期がずれ込んだせい?
と思いたいところですが、あにはからんや。京都市民なら良くご存知の通り、祇園祭の頃合が概ね、梅雨明けと相場は決まっております。

京都はここから年に1度の大イベント・祇園祭一色に染まってゆきますが
その宵山のどこかでは必ず夕立、雷、の梅雨明けのセレモニーが
自然のしきたりのように見事に組み込まれております。

同様に、菊水鉾の町内に暮らす友人からは毎年、今頃になると、ちまきの販売担当当番の日時がメールで送られてまいります。
こうして祇園祭が大きな季節の変わり目を睨みながら、梅雨の幕引きと
京都の夏の始まりを運んでくるかのような風情もまた味わいのひとつ。

そう言えば、昨年は巡行当日が激しい雨に見舞われ、大勢の見物客や観光客がお気の毒でなりませんでしたが、見方を変えれば、めったにない天の演出に
強く記憶に残るお土産話のひとつが織り上げられたのかもしれません。

散々な目にあったことが、かえって、おもしろ、おかしく、なつかしく、
何より大切な思い出になることはしばしば起こりえます。
はてさて、今年はどんなドラマが用意されていることやら大いに愉しみです。

そんな大きな期待を寄せられた時、しかし<自分には無理だ>と思うときの
お断りの定番フレーズは「私では力不足ですので」という言い方になります。

残念ながら出来そうもない、荷が重い、と判断したときに謙虚に冷静に
「ありがとうございます、でも私では力不足でご迷惑をお掛けしてしまいそうなので、誠に申し訳ございません」という言い方でお断りをします。

但し、いつも「力不足ですので」では、努力不足でしかありませんが。

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