2007年7月6日金曜日

微妙なニュアンスの違い

<大人の話し方>という観点で個人的な思い出を紐解いてみると
社会人になって間もない頃はとにかく毎日が驚きの連続で彩られておりました。

ひたすらさわやかで元気!を要求された朝の挨拶から始まって、
ちょっとした離席や外出にも、挨拶チックな声がけが必要であること。
しかもそのためにはいつもちゃんとした納得のゆく理由が必要であり、
<ただの気分転換!>みたいなことは許されないということ。

さらに加えるならば、新人の間は特にそうしたことのひとつひとつを
先輩や上司にきちんと了解を取らなくてはいけないこと。

本当に何にも知らなかったなぁー!だから何一つ出来なかったなぁーと
あらためてレベルの低さに我ながらあきれてしまいます。

今、考えてもよくぞ、鍛えてくださいましたと感謝の念に耐えませんが、
今、考えてもやっぱり難しいのが話し方に問われる<微妙なニュアンス>です。

同じ言葉でありながら、その話し方のニュアンスで<イエスかノーか>を
判断しなくてはいけない場面は日常生活のそこかしこに点在します。

たとえば、ご紹介くださった方の手前、お話だけは聞かせて頂いたけれども、この話はここまで!というような時には「一旦、お預かりいたします」と
言う言い方でお断りをします。この場合、決め手は前に添えるひと言です。

<一旦>とか、<いちおう><とりあえず>や<それでは><じゃー>など、
どれも決して前向き、積極的ではないニュアンスの一言になります
なので<預かることにだけ致します>という意味でのお断りの言い方です。

では逆に、本気で検討する前提でお預かりするときにはどうするか。
その場合には<確かに>を添えて「確かにお預かりいたします」ときっぱり!
こんな微妙なニュアンスの違いを読み取るための惜しみない努力は、
きっとラッキーな体質にも磨きをかけてくれるはずです。

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