誰にだって、長所もあれば、短所もあります。その両方がきちんと見えるようになるためにはお互い様にかなりの根気と長い歳月が必要なようです。
このため、たいていの間柄では完全理解などは求めず、
適当なところで妥協して後は<見ない・掘り下げない・追求しない>という
姿勢でバランスの良い人間関係を目指して行くものかもしれません。
とりわけビジネスモードでは、特別に相性が良くない限りは
ある程度の距離感は絶対に必要であり、そのおかげで余計なものはあえて
見なくても済む工夫が施されているかのようです。
誰に教わったフレーズなのかは忘れてしまいましたが、自身の備忘録に
「もし、相手の短所を指摘しようと思うのであれば、相手の長所がすべて理解できてからにしなさい」と書きとめてあります。
考えてみれば、自分の長所、短所さえも自信を持って把握、分析できないのに、どうやって他人のそれがすべて把握できるのか、はなはだ疑問です。
ということは、すなわち、そんなことは一生かかっても無理ということであり、転じれば、そんなことはしてはいけない!という意味になります。
誰かの長所をすべて理解して、短所の指摘に取り掛かるような、そんな時間があるならば、自分のなすべきことに集中しなさいということでしょうか。
そういえば、<責任泥棒>という言葉があります。
たとえば、いつも遅刻ばかりしている誰かさんの<時間にルーズ>という短所を心配して、アレコレ気に病むことは、その本人が負うべき責任を勝手に背負い込むことであり、ハッキリ言って余計なお世話という意味合いです。
人の責任を盗むような暇があるなら、自分の責任を全うしてからにしましょう。
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