<ほめ言葉>の効能はなんと言っても<気分の良さ>にあります。
ごくごく日常的な朝夕の挨拶代わりのようなものから、かなり露骨に魂胆が
見え隠れするようなものまで、<ほめ言葉>の種類は千差万別です。
前者においては ご近所でお互い様の庭の手入れの良さを褒めあったり、
飼っているワンちゃんのお利口さん加減をほめてみたり、あるいは
何某かの当番へのねぎらいを込めて、手際の良さをほめたりします。
こちらは実に罪もなく、根拠も浅く、他愛無いながらも
社交辞令としてはしっかりと確立されている領域でもあり、
これが使いこなせるようになって初めて一人前!といえそうです。
一方、後者はビジネス上の思惑がらみでかなり温度差がありそうですが、
たまたまそばで聞いていると、思わず目が点になって、
あやうく噴出してしまいそうなほど、見え透いたものもあります。
そんなときは思わず、両者の顔をまじまじと見つめることになりますが、
そこであらためて驚かされるのは、言っている方はもとより、
言われている方も案外、まんざらでもない様子であることです。
しかも仕事上においては、その結果、気持ちよく仕事に取り組んで頂くことが出来、さらにその仕事に対して、予想以上の成果を収めて貰える事も期待できるならば、<ほめ言葉>効果に注目しないわけにはゆきません。
そこまで<歯が浮くようなことをよく言えますね>と内心、感心しながら
冷静に観察を続けさせて頂いた、サラリーマン時代の結論としては、
<ほめ言葉>は相当、お上手が勝っても見事に通用すると確信しています。
逆に申せば、遠慮がちではせっかくの効果が半減するかも。故にほめるときには思い切ってドーンとほめる!花火みたいにドドーンと威勢よくがコツです。
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