2006年10月5日木曜日

歩き方・再考察

時まさにスポーツの秋なので、歩いたり走ったり!身体を動かしやすいタイミングですね。そこで速やかに昨日の続きに取り組みます。疑問とご意見にお答えすることでより丁寧な説明になればと願いながらすすめて参りますが、あらためて文字だけで語ることの難しさを痛感させていただきました。すなわち、それはご指摘の一文に対する当方の理解の仕方やその正否も含めて、言わんとされていることをどこまでしっかり受け止められたか、この疑問も含めて至らなさを懸念しつつ、、、という意味になります。

まず、ハイヒールを履いた歩き方はご紹介した歩き方の手順を強制する方法論では決してありません。現にモデルさんでもハイヒールできれいに膝を伸ばして歩けない方がおられますし、一般においては尚更です。ハイヒールの定義も様々ですが仮に7センチ以上とすれば、これを履いてあの手順を踏襲すれば、かかととつま先が同時に着地することにお気づき頂けると思います。ゆえにむしろ、裸足やローヒールの場合こそ、かかとから着地が原則となります。

研修会でも『膝を伸ばす!』というと両足を棒のように突っ張ってしまう方が結構おられますが、自然に振り出せば膝は伸びます。そのままを意識していただくために、膝を曲げずに!とあえて解説していますが、その足をかかとから着地してつま先に体重移動して蹴りだせば膝はそのとき後方に曲がります。
もしかして膝を伸ばすという意味があまりにも突っ張りすぎで、反り繰り返ったようになる<過伸展>のことを心配されたのでしょうか?
このあたりを懸念されているのでしたら、【観察による歩行分析】という専門書をぜひお読みください。株)医学書院出版で、著者はドイツ人、月城慶一氏他3名の翻訳です。また歩くと走るでは身体が宙に浮くという点で大きな違いがありますし、走るに関しても短距離と中長距離で走法が違うのはご承知の通りかと思います。

さて、最後のコメントにありました、『10代の頃 普通に、、、、、腰を痛めることをよく見かけます。』という一文につきましてはその原因の特定は非常に難しいように思います。そもそも普通というのが定義しにくい課題です。筋肉と骨と関節にとって自然でラクで健やかさにつながる普通の状態と自分にとって楽な姿勢の普通は必ずしも同じではないはずです。確かに膝関節に支障をきたして歩行困難に至るケースなどは、長年に亘る間違った歩き方が多くの原因ではありますが、それとて本人にすれば普通だったかも。颯爽と美しく歩くことは実は健やかな身体の状態の維持設計に欠くべからざるものと確信しております。ただ、本当に文字だけでこれ以上の具体論を掘り下げられないもどかしさと、解釈の時点で誤解なく受け止められていることを願ってやみません.

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