カッコウという鳥は歌でも有名ですが、もうひとつ【托卵する】ことでも知られています。【托卵】とは他の鳥に卵を委託することを意味しています。
まるで保育所みたいに偉く面倒見の良い便利な鳥がいるわけではなく、カッコウが勝手に別の鳥の巣に自分の卵を産み落としてゆくという我儘な方法論です。初めてテレビの番組で見たそれはかなり衝撃的であり、自然界の凄さに舌を巻いた記憶のひとつ。カッコウは親鳥がわずかに巣を離れた隙に、神業とも言うべき素早さで卵を産み、数合わせにもともとあった卵を1個もって逃げます。
カッコウはおよそ14個の卵をこうして、ダルマツグミをはじめ、様々な鳥の巣に1個づつ、産み落としてゆきます。その後、何かの本で眼にした記事には、カッコウはその巣に中の卵に似せた卵を産み分けることすら出来ると紹介されていました。つまりカッコウは別の鳥の巣の中の卵を見て、こんな卵を産むぞ!とイメージし、それを現実にクリエイトする能力を持っている!ということになります。
これは凄い!と感動しつつ、でもカッコウごときに出来るなら、人間だって簡単に出来るのかもしれないとあらためて考えていた折、ある建築関係の方にこの話をしたら、【イメージして、クリエイトする】そんなの当たり前じゃないかごく普通のことだとあきれられてしまいました。
いわく、『家を建てよう!という時、いきなり工事には取り掛からないよね』
まずはどんな家を建てたいのか、予算は?構造は?広さは?そして様式は、とありとあらゆることをイメージして、ひとつひとつ詰めてゆく。その結果、洋風の2階建ての建坪いくらの、予算がどのくらいの、、、、という計画が出来上がり、これに沿って具体的な工事、すなわちクリエイトが始まってゆく次第。
確かにおっしゃる通り。晩御飯の買い物ひとつも、今日はシチューとイメージを決めてからその食材調達というクリエイトが始まるわけです。
この言葉を日本語にすれば、【想像するから、創造される!】となりますね。
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